

この記事では、皆さんのこのようなお悩みにお応えし、以下の6つの投資判断基準から徹底的に分析をしました。
また、皆さんが最も気になっている、AGCが株価を下げる理由についても詳しく解説をしていきます。

※すぐに『AGCに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【まとめ】AGCの株に対する個人的見解からご覧ください!


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AGCってどんな企業?
まずはじめに、『AGCがどんな企業なのか?』についての概要がこちらです。

月足10年チャートの推移
つぎに、AGCの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

- 月足10年チャートで見ると、2017年頃から株価は下落し、2020年頃に安値の2255円をつけました。
- その後、株価は反発し、大きく上昇。21年の11月に上場高値の6040円を記録も、その後株価は下落。
- 現在は出来高の厚い5000円近辺での推移が続いています。
上記チャートはTradingViewというチャート分析ツールを活用しています。数百種類のテクニカル指標を無料でチャート上に表示させることができ、カスタマイズの幅がかなり広い分析ツールです。(全世界5000万人以上の方が利用)
業績の推移
つづいて、AGCの『過去10年間の業績の推移』を確認していきます。

- 売上高に関しては、横ばいで推移も、前期と前々期に大きく伸ばしています。
- 営業利益に関しては、13年12月期の799億円から前期は1839億円と10年間で2倍超に成長しました。
営業利益率 / 当期利益率

- 営業利益率はそこまで高くなく、21年12月期に過去10年間で最も高い12.1%を記録。
- 当期利益率は13年12月期の1.2%から徐々に利幅を伸ばし、21年12月期には7.3%まで伸ばす。
- ただ、前期は大規模な減損損失を計上し、当期利益は赤字となりました。

減損損失の主な要因は、
- TV・PC販売の伸び悩み
- 米中貿易摩擦および中国におけるコロナ感染拡大の影響
- ロシア・ウクライナ情勢の長期化
- ロシア・ウクライナ情勢を契機とした自動車需要の低迷
キャッシュフローの推移
それでは、AGCの『資金繰りに問題はないのか?』過去10年間のキャッシュフローの推移を確認していきます。

- 営業CFに関しては、毎年プラスで推移しており問題はなし。
- フリーCFに関しては、わずかにマイナスの年もあるが、基本プラスで推移と良好。
- 現金・現金等価物に関しては、増減しながらも緩やかに増加。
財務状況の推移
つぎに、AGCの『財務状況は問題がないのか?』過去10年間の財務状況の推移を確認していきましょう。

- 総資産に関しては、緩やかではあるものの右肩上がりで拡大傾向。
- 有利子負債に関しては、ほぼ横ばいでの推移。
- 自己資本比率は常に50%前後で推移しており特段問題はありません。
従業員数と生産性の推移
それでは、AGCの『従業員数の推移と一人当たりの生産性』を確認していきます。

- 従業員数に関しては、緩やかではあるものの右肩上がりで増加しています。
- 従業員の生産性をあらわす1人当たりの純利益は、上場企業の中央値近辺での推移が続いており、前期はマイナスです。
配当金の推移
つづいて、AGCの『過去10年間の配当金の推移』を確認していきます。

- AGCの配当金は着実に増加しており、過去10年間で減配は一度もありません。
- ただ、EPSはバラつきがあり、配当性向が100%を超えている年もあります。
配当方針に関して
当期連結業績や将来の資金需要等を総合的に勘案しながら、連結配当性向40%を目安とした安定的な配当を継続する方針。
増配率

- 増配率に関しては、21年12月期に75%増と大幅に増配。
- 過去10年間での平均増配率に関しては、年間で13.3%の増配とまずまずの水準。
自社株買いの推移
つぎに、AGCの『過去10年間の自社株買いの推移』を確認していきましょう。

- 自己株式取得に関しては、過去10年間中4期で実施。
- 総還元性向は年によってバラバラも、株主還元には積極的な企業です。
総還元利回り

- 総還元利回りは、前期に10%近くと高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は4.03%とまずまずな水準かと思います。
株主優待
AGCには株主優待はありません。
現在の株価は割安なのか?
AGCの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
- 予想PERの状況
- 実績PBRの状況
- 配当利回りの推移(過去5年間)
予想PER/実績PBR/配当利回り
それでは、AGCの『現在の株価水準は割安なのか?』を確認していきましょう。

- 予想PERに関しては現在12.8倍で、過去5年間レンジで見ると、かなり低い水準に位置しています。
- 実績PBRに関しては現在0.79倍で、過去5年間レンジで見ると、こちらはほぼ中央に位置しています。
- さいごに、過去5年間の配当利回りの推移を見ると、最大値は5.55%、平均値は3.626.40%、最小値は2.28%、現在の配当利回りは4.17%です。
- 現在は最近の株価急騰の影響でやや利回りを下げるも、平均値を大きく上回った水準で推移。
上記資料の配当利回りの推移や、予想PER、実績PBRのレンジ位置で割安度合いを確認したいという方は、マネックス証券の銘柄スカウターをご利用ください。
AGCの株は「いま」買い時なのか?
それでは、みなさんが最も気になるであろう、AGCの株は「いま」買い時なのか?について、auカブコム証券のKabuカルテを活用して分析をしていきます。

- AGCの現在の株価はシグナルの点灯はなく『中立』となっています。
- ここ最近の値動きは上昇トレンドで推移し、直近高値の更新を狙っているものの、出来高の厚い価格帯で揉み合っておりテクニカル指標にも方向感がありません。
- これらを踏まえて、ボクの基本的な目線は売りで、敢えて買い向かうべきタイミングではないと個人的には考えています。
上記データはauカブコム証券の無料ツール(Kabuカルテ)が、過去2年間の売買シミュレーションをもとに自動で分析をしてくれています。
ご自身で最新の情報を確認したいという方は、事前にauカブコム証券の口座を開設しておきましょう。
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auカブコム証券の「kabuスコープ」で買い時の高配当株を見つける方法
【まとめ】AGCの株に対する個人的見解
ここまでを踏まえて、AGCに対するボクの個人的見解は、
- AGCは、業績の安定感に欠けるものの、過去10年間で一度も減配をしていない非減配株です。
- ただ、配当性向は100%を超えている年もあり、業績の変動要因は要チェック。
- それでも、過去10年間での総還元利回りの平均値は、『4.03%』と株主還元率の非常に高い銘柄です。
懸念材料としては、AGCは全世界で製品の生産・販売を行っているため、為替レートの変動により、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。また、資源とエネルギーを大量に使用するガラスおよび化学品事業を主に行っていることから、原燃料価格の変動により業績に影響を受ける可能性も想定されます。

参考【重要】高配当株の買い時はこの7パターン!タイミングの見極め方についても解説
注意事項
さいごに

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