MCJの株価の今後の動向について知りたい。
MCJの株主優待や配当金ってどうなの？
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
MCJの、
- 業績は成長しているのか？
- 配当や株主優待は充実しているのか？
- 現在の株価は割安なのか？
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
- MCJはどんな会社なのか？
- MCJの将来性について
- MCJは「今」買い時なのか？
- MCJのお得な買い方とは？
YUSUKEこの記事は、元メガバンク出身の高配当株マニアが執筆しました。
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MCJってどんな企業？
MCJは、マウスコンピュータージャパンが前身のPCビジネスの持株会社です。時価総額は約1,400億円の中型株。低価格パソコンの製造・販売が起点。東証マザーズ上場後は、経営不振のパソコン周辺機器メーカーや小売店を買収して成長。パソコンは大規模な設備投資を行わず、受注生産で在庫を持たない点が特徴です。
MCJは何で稼いでいるのか？
それでは、MCJが『何で稼いでいるのか？』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
パソコン関連事業は海外と国内に分かれており、海外での売上高比率は31.4%と比較的大きな割合となっています。
加えて、総合エンターテイメント事業も営んでおり、複合カフェのアプレシオ等の運営も行っています。
MCJの23年3月期の売上高に関しては、パソコン関連事業の割合が全体の97.5%と大部分を占めています。
国内事業は利益重視施策により主要3社共に前年同期比減収となるも、海外事業2社は前年同期比で増収を達成しています。
営業利益となると、国内事業のマウス、海外事業のR-Logicが業績を牽引し、前期比で2.1%のプラスとなりました。
MCJの業績推移
それでは、MCJの『業績は成長しているのか？』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、右肩上がりで伸びており、22年3月期まで7期連続で増収を達成。
- 営業利益に関しても、好調に推移しており、コロナ禍の21年3月期に過去最高益を更新しています。
最新の決算短信
- 今期24年3月期3Q時点で、売上高は前期比△4.9%、営業利益＋23.7%、経常利益＋27.3%、当期利益＋32.2%、進捗率は当期利益で80.9%となっています。
- 配当に関しては、前期の1株33円から今期は記念配当も含めて1株57円に増配、増配率は72.7%です。
YUSUKE今期は前期から純利益+23.9%の計画を掲げるも、ここまでは順調に推移しており、本決算で更なる業績の上振れを期待したいところです。
利益率の推移
- 営業利益率に関しては、緩やかに伸びてきており、21年3月期には9.0%まで上昇。
- 当期利益率に関しても、徐々に上昇をしてきており、今期は過去10年間で最も高い6.4%まで伸びる計画となっています。
ここで、同業種のライバル企業「エレコム」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率：7.49%
- 当期利益率：5.03%
- 営業利益率：10.90%
- 当期利益率：7.84%
YUSUKE営業利益率、当期利益率ともに、国内最大手のエレコムの方が高く、収益性ではエレコムにやや劣っていることが分かります。
MCJの株主還元姿勢
つづいて、MCJの『株主還元は魅力的なのか？』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2014年3月期から10期連続増配中。
- 配当性向に関しては、緩やかに上昇をしてきてはいるものの、前期の23年3月期は33.9%と配当余力は十分にあります。
経営成績に応じた業績成果配分型の配当実施（配当性向＝連結当期純利益の30％以上）を目標としています。
予想配当利回りの推移
予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値：4.58%
- 平均値：3.12%
- 最小値：2.22%
YUSUKE現在の予想配当利回りは4.07%で、平均値を大きく上回っており、MCJにしては魅力的な利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中1期のみで実施。
- 総還元性向は、安定して推移しており、10年平均で28.5%と余力は十分にあります。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、そこまで高くはなく、前期の23年3月期には3.44%とまずまずの水準。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は2.98%と、高配当株としては物足りない利回り水準かと思います。
株主優待
YUSUKEMCJの株主優待は、100株以上（約13.9万円分）保有の株主に対して、「1,000円相当の自社サービス利用券」が贈呈されます。
MCJが株主優待を廃止しない理由とは？
オリックスやJTを筆頭に、近年の株主優待廃止の理由を確認すると、「公平な利益還元のため」が占める割合が増加傾向にあります。
株主優待は、
- 大口の投資家にとってメリットが薄い
- 機関投資家や外国人投資家にとってメリットが薄い
などといった課題を抱えているとの指摘もあり、株主の平等性の観点から廃止する企業が増えてきています。
YUSUKEただ、自社のサービスや商品を株主に優待として提供し、知ってもらう事で、売上が増加し、株価上昇へと繋がれば全ての投資家にとってメリットがあります。
その点、MCJの提供している株主優待は、自社サービスを利用してもらう機会を提供する株主優待となっており、優待内容（金額）も大きすぎない内容ですので、株主優待を廃止する可能性は低いのかなと、ボクは考えています。
MCJの株は割安なのか？
つづいて、MCJの『現在の株価は割安なのか？それとも割高なのか？』把握をするために、
- 予想PERの推移
- 実績PBRの推移
- 理論株価
上記の3項目を確認していきしょう。
予想PERの推移
まずは、予想PERの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値：13.8倍
- 平均値：10.3倍
- 最小値：6.9倍
YUSUKE現在の予想PERは11.6倍で、平均値を少し上回っており、MCJにしてはやや割高なPER水準です。
実績PBRの推移
つづいて、実績PBRの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値：2.62倍
- 平均値：1.79倍
- 最小値：1.20倍
YUSUKE現在の実績PBRは1.78倍で、平均値近辺での推移となっており、MCJにしては平均的なPBR水準です。
理論株価
それでは最後に、今の株価が『理論的に割安なのかどうか』を確認しておきましょう。
MCJの現在の株価（1,399円）に対して、
- PER基準(会社予想)：1,334円
- PER基準(アナリスト予想)：1,289円
- PBR基準：1,232円
上記のような理論株価になっています。
YUSUKEこちらを見る限り、MCJの現在の株価は全ての理論株価を上回っており、やや割高感のある株価水準と見てとれます。
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MCJの株に対するQ＆A
それでは、MCJの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
Q. MCJは将来性のある企業ですか？
MCJは将来性のある企業だと思いますか？
結論：個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
ここで、MCJの株価変動要因でもある「魅力」と「懸念材料」についてまとめておきます。
- MCJはマウスコンピュータージャパンが前身のPCビジネスの持株会社です。
- 配当に関しては、10期連続で増配中で配当性向も30%前後と余力も十分。
- 需要低迷で国内PCは鈍いものの、インド中心のスマホ・PC修理は拡大。
- パソコンは大規模な設備投資を行わず、受注生産で在庫を持たない点はメリット。
- 事業環境はコロナ特需の剥落で国内需要は鈍く厳しい。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
YUSUKEMCJの株は、割安感のある株価水準であれば高配当株ポートフォリオに組み込みたい銘柄のひとつです。
Q. MCJの株は「今」買い時ですか？
それでは、MCJの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
コロナ禍に安値の486円をつけるも、そこから株価は大きく上昇。一時株価を下げるも、22年の中旬頃から再度上昇トレンドを形成しています。
2024年の2月頃には上場来高値を更新し、株価は1480円を記録。ここからどこまで株価を伸ばしていけるのか注目です。
YUSUKE個人的には、予想配当利回り5.0%（株価1140円）をひとつの目安としてはいるものの、割高感はそこまではなく、上値を追いかけていくのもアリかと思います。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
Q. MCJの株はどうやって買うんですか？
MCJの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
- 購入完了
証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
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YUSUKEボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。
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