住友商事の株価は今後どうなる？現在の株価が安い理由についても分析

多くの方の疑問への回答

住友商事の株価が安い理由について教えてください。

結論、資源価格に左右されるビジネスモデルに加えて、成熟している業種で成長性に乏しいことが要因と考えられます。

住友商事ってどんな企業？

住友商事は何で稼いでいるのか？

それでは、住友商事が『何で稼いでいるのか？』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。

過去のチャート推移

つぎに、住友商事の株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

月足10年チャートの推移

住友商事の業績は成長しているのか？

住友商事の『業績は成長しているのか？』把握をするために下記の2項目を確認していきます。

1. 売上高の推移
2. 利益率の推移

売上高の推移

• 売上高に関しては、2017年3月期からは右肩上がりで推移。
• 経常利益に関しては、コロナ禍の2021年3月期に赤字を記録するも、そこから立て直しを計り、前期には過去最高益を更新しています。

利益率の推移

• 経常利益率に関しては、年によるバラつきが大きいものの、前期・前々期と10％を超えています。
• 当期利益率に関しては、経常利益率と同様の動きをしており、前期は高水準となっています。

ここで、同業種のライバル企業「三菱商事」の利益率と比較してみましょう。

住友商事の株主還元は魅力的なのか？

住友商事の『株主還元は魅力的なのか？』把握をするために下記の3項目を確認していきます。

1. 配当金の推移
2. 自社株買いの推移
3. 株主優待

配当金の推移

• 配当金に関しては、コロナ禍で一時減配も、右肩上がりで増え続けており、直近では2期連続増配中。
• 配当性向に関しては、業績に大きく左右されてはいるものの、前期は25.3%と余力は十分にあります。

予想配当利回りの推移

予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、

• 最大値：7.00%
• 平均値：4.95%
• 最小値：3.72%

自社株買いの推移

• 自社株買いに関しては、過去10年間中1期のみで実施。
• 総還元性向は、年によってバラバラも、10年平均で見ると18.4%と余力は十分にあります。

総還元利回り

• 総還元利回りに関しては、徐々に上昇をしてきており、前期の23年3月期には7.26%と高還元。
• また、過去10年間での総還元利回りの平均値は4.69%と、非常に魅力的な水準かと思います。

株主優待

住友商事には株主優待はありません。

住友商事の現在の株価は割安なのか？

住友商事の『現在の株価は割安なのか？それとも割高なのか？』把握をするために下記の3項目を確認していきます。

1. 予想PERの推移
2. 実績PBRの推移
3. 理論株価

予想PERの推移

まずは、予想PERの推移を過去5年間レンジで確認してみると、

• 最大値：8.5倍
• 平均値：6.4倍
• 最小値：4.7倍

実績PBRの推移

つづいて、実績PBRの推移を過去5年間レンジで確認してみると、

• 最大値：1.03倍
• 平均値：0.76倍
• 最小値：0.51倍

理論株価

それでは最後に、今の株価が『理論的に割安なのかどうか』を確認しておきましょう。

住友商事の現在の株価（3,357円）に対して、

• PER基準(会社予想)：3,129円
• PER基準(アナリスト予想)：3,133円
• PBR基準：3,155円

上記のような理論株価になっています。

住友商事の株に対するよくあるQ＆A

それでは、住友商事の株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。

Q1 . 将来性のある企業ですか？

結論：個人的には「将来性のある」企業だと考えています。

ここで、住友商事の株価変動要因でもある「魅力」と「懸念材料」についてまとめておきます。

これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、

Q2 . 「今」って買い時ですか？

結論：個人的には「今」は積極的に買いたいとは思いません。

ちなみに、

※あくまでも個人の見解です。

住友商事の予想配当利回りが4.5%まで上がるためには、株価は2,777円まで下げる必要があります。

住友商事の株価は現在、上場来高値を更新していっており、購入するには比較的リスクの高い価格帯だとボクは考えています。

もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。

Q3 . 住友商事の株はどうやって買うんですか？