1株160円前後で買えるNTTの株って長期保有に向いていますか…?
最近、NTTの株価が下落基調だけど、長期目線でこのまま持っていても大丈夫なの…?
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
NTTの、
- 業績は成長しているのか?
- 配当や株主優待は充実しているのか?
- 現在の株価は割安なのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
- NTTはどんな会社なのか?
- NTTの将来性について
- NTTは「今」買い時なのか?
- NTTのお得な買い方とは?
この記事は、元メガバンク出身の高配当株マニアが執筆しました。
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NTTってどんな企業?
日本電信電話(通称:NTT)は、国内最大手の通信事業グループです。時価総額は約14.2兆円の大型株。国内外920社、従業員数33万人以上のNTTグループを統括する持株会社です。携帯電話事業を中心とした総合ICT事業、光回線を提供する地域通信事業に加えて、グローバル・ソリューション事業、その他(不動産・エネルギー)の4事業を展開しています。
NTTは何で稼いでいるのか?
それでは、NTTが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
2023年度の営業収益に関しては、前年比+2,384億円の13兆3,746億円で増収。内訳としては、総合ICT事業(携帯電話事業、国内電気通信事業等)が全体の45.9%と半分近くを占め、その次がグローバル・ソリューション事業の32.6%となっています。
つづいて、営業利益を見ていくと、前年比+939億円の1兆9,229億円で増益を達成。内訳に関しては総合ICT事業が6割近くとなっており、携帯電話事業がNTTの最大の稼ぎ頭ということが見て取れます。
注目すべきは、営業利益が前年比▲1,129億円の1兆8,100億円で減益予想となっている点です。この原因としては、地域通信事業が前期から33.7%もの減益予想となっており、他事業の増益分を大きく上回る減益予想となっているからです。
2023年度に実施したノンコア資産のスリム化が影響しています。どういう事かというと、NTT東日本、西日本が保有をしていたノンコア資産(光サービスを提供するのに関係のない土地など)を売却したことが2023年度の増益の要因となってます。つまり、前期2023年度は一過性要因により増益を確保しただけで、本質的には減益。ただ、2024年度は前期2023年度の一過性要因を除けば、増益の予想となっています。
これらの情報は2Q、3Qの決算にも記載があった部分ですので、ある程度は織り込まれているものだと個人的には考えていたので、決算後にこれほど株価を下げるとは予想をしていませんでした。
NTTの業績推移
それでは、NTTの『業績は成長しているのか?』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、緩やかではあるものの右肩上がりで伸び続けており、2018年3月期から7期連続で増収と過去最高を更新し続けています。
- 営業利益に関しても、同様に伸び続けており、3期連続で過去最高益を更新しています。
ここから大きな成長は考えづらいものの、生活には欠かせない通信インフラ企業ですので、今後も安定的な業績は期待できるかと思います。
最新の決算短信
- 前期2023年度4Q終了時点で、売上高は前期比+1.8%、営業利益+5.1%、経常利益+9.0%、純利益+5.5%、進捗率は純利益で102.0%となっています。
- 配当に関しては、2023年度の1株5.1円から今期は1株5.2円に増配、増配率は1.9%です。
2024年度は前期から純利益▲14.0%の計画となっており、ここからの上振れを期待していきたいところです。
利益率の推移
- 営業利益率に関しては、年々伸びており、22年3月期には過去10年間で最も高い14.5%を記録。
- 当期利益率に関しても、緩やかに伸びてきており、15年3月期の4.7%⇒前期の24年3月期には9.6%まで上昇をしています。
ここで、同業種のライバル企業「KDDI」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率:14.38%
- 当期利益率:9.57%
- 営業利益率:16.71%
- 当期利益率:11.09%
営業利益率、当期利益率ともに、KDDIに劣ってはいますが、その分NTTは通信事業以外の多角化に積極的です。
NTTの株主還元姿勢
つづいて、NTTの『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2012年3月期から13期連続増配中。
- 配当性向に関しては、ほとんど変わらずに横ばいで推移しており、前期は33.7%と低く、配当余力はまだまだあります。
継続的な増配および機動的な自己株式取得の実施を基本的な考え方としています。
実績配当利回りの推移
実績配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値:4.42%
- 平均値:3.24%
- 最小値:2.51%
現在の実績配当利回りは3.20%で、平均値近辺での推移となっており、NTTにしては平均的な利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中8期で実施と積極的。
- 総還元性向は、19年3月期に100%を超えるも、それ以外の年は特段問題のない水準です。
NTTの株主還元は、配当だけではなく、自社株買いも積極的に実施していることが見て取れます。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、自社株買いを積極的に実施していることもあり、全体的に高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は5.44%と非常に魅力的な水準かと思います。
これだけ総還元利回りが高い企業はあまりなく、株主還元に積極的な企業は株主からも評価されやすいです。
株主優待
NTTの株主優待は、100株以上(約1.6万円分)保有の株主に対して、「dポイント」が贈呈されます。
NTTが株主優待を廃止しない理由とは?
オリックスやJTを筆頭に、近年の株主優待廃止の理由を確認すると、「公平な利益還元のため」が占める割合が増加傾向にあります。
株主優待は、
- 大口の投資家にとってメリットが薄い
- 機関投資家や外国人投資家にとってメリットが薄い
などといった課題を抱えているとの指摘もあり、株主の平等性の観点から廃止する企業が増えてきています。
ただ、自社のサービスや商品を株主に優待として提供し、知ってもらう事で、売上が増加し、株価上昇へと繋がれば全ての投資家にとってメリットがあります。
その点、NTTの提供している株主優待は、自社サービスを利用してもらう機会を提供する株主優待となっており、優待内容(金額)も大きすぎない内容ですので、株主優待を廃止する可能性は低いのかなと、ボクは考えています。
NTTの株に対するQ&A
それでは、NTTの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
NTTは将来性のある企業ですか?
NTTは将来性のある企業だと思いますか?
結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
- NTTの業績は安定成長を続けており、我々が生活を送るうえでなくてはならない通信インフラ企業です。
- 配当に関しては、12期連続増配中で配当性向も40%以下と余力も十分。
- 政府において、デジタル実装を通じた地域活性化を推進する「デジタル田園都市国家構想」が掲げられるなどNTTにとっては追い風。
- 同業他社との料金競争などNTTを取り巻く市場環境では競争が激化。
- 勝ち残るための設備投資や研究開発費などのコストがかさみ、単価の下落もあって利益を圧迫する可能性も。
これらを踏まえて、ボクの個人的見解は…、
NTTの株は、高配当株ポートフォリオから外すことの出来ないエース級の銘柄です。
NTTの株は「今」買い時ですか?
それでは、NTTの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
コロナショック時に株価は一時85.1円まで下げるも、その後は右肩上がりで推移。2024年の1月頃には直近高値の192.9円をつけ、かなり綺麗な上昇トレンドを形成してきました。
ですが、2023年度の本決算が市場の期待に応えられず、そこから株価は急落。依然として株価は下落を続けています。
個人的には、予想配当利回り3.0%(株価166円)をひとつの購入目安としていましたが、既に大きく割ってきています。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
NTTの株は「なぜ安い」のか?
NTTの『株価が安い(低い)理由』のひとつは、より多くの個人投資家が買えるように、株式をたくさん発行しているからです。
そもそも、会社の価値は時価総額であって株価ではありません。
NTTの時価総額は約14兆6,500億円で発行株式数は約905.5億株(2023年8月9日時点)です。
この会社の価値である時価総額を発行株式数で割った値が株価になります。
14兆6,500億円÷905.5億株=161.7円(株価)
つまり、発行株式数が905.5億株も発行をされているから株価が161円と安いわけであって、仮に10分の1の90.5億株しか発行をされていなければ株価は1617円になるわけです。
NTTの株価が安い(低い)メリット
NTTの株価が安い(低い)ことのメリットとして、私たち投資家にとっては株価が安いことで売買をしやすくなります。
また、企業側としても、株価が高ければ買えなかった層の投資家からも資金を調達することができるので、より多くの資金が集まる可能性が高いです。
ただその反面、株価が安いことで質の良くない投資家も多くなる傾向にもあるので注意が必要です。
最近のNTTの株価下落の理由は何ですか?
上記のチャートからは分かりづらいですが、株式分割を実施した2023年6月29日につけた高値178.9円から一時157.6円まで約12%も株価は下落しました。
これらの要因は主に下記の2つの要因が考えられます。
- 伸び続けていた株価の一時調整
- 日本政府が保有するNTT株の売却を検討
これらの影響による株価下落は限定的も、実際に日本政府がNTT株を全て売却するとなると、大きな売り圧力(財務大臣の持ち株比率:32.25%)となりますので、この問題については今後も注視していきたいところです。
NTTの株はどうやって買うんですか?
NTTの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
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- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
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