9513｜電源開発（Jパワー）

20年12月頃に上場来安値の1352円をつけた後に、株価は上昇。24年4月頃に直近高値の2740円まで上昇しました。その後は横ばいでの推移が続いており、現在は2500円前後での推移が続いています。

こちらは、電源開発のセグメント別業績に関する資料です。
2024年度の3Q終了時点ではありますが、発電事業が電源開発の主力事業であり、前期から大きく伸びている事業です。発電事業は水力や風力、火力など様々な方法で作った電力を電力会社に販売する事業のことです。

そこで、今どの方法で作られた電力が最も販売されているのか見てみましょう。 2024年度の3Q時点では、火力発電の販売電力量が最も大きく、水力や風力といった再生可能エネルギーの割合はまだまだ小さいです。また、電源開発は国内だけではなく、海外でも電気を作り販売していることがこちらの資料から見て取れます。

23年3月期に売上高、営業利益、当期利益とすべてで過去最高を更新。ですが、前期24年3月期は一転、電力販売価格の低下などが要因で、大幅な減収減益となりました。

今期の目標880億円に対して、3Q終了時点で進捗率は90.5%とかなり順調に推移しています。1Qから3Qまですべてで前期を上回っており、4Qでどこまで利益を伸ばせるのか注目です。

EPSは年によって増減が大きいものの、BPSは着実に増加。配当に関してもこの5年間で減配は一度もなく、増配基調で推移しています。配当性向も前期23.5%と低く、配当余力はまだまだありそうです。
配当方針に関しては、短期的な利益変動要因を除いて、連結配当性向30%程度を目安に、利益水準、業績見通し、財務状況などを踏まえた上で、安定的かつ継続的な還元充実に努めていく方針です。

配当総額は増加傾向も、自社株買いは過去5年間で一度も実施していません。総還元性向はこの数年かなり低く、20%前後での推移が続いています。

電源開発は実績配当利回り＝総還元利回りとなっており、15年3月期の1.57%から年々上昇してきています。ここ数年は4％を超える利回りとなっており、現在の予想配当利回りも3.89%と高水準です。