東京センチュリーの株価が急落した理由とは？業績や配当金の推移を徹底分析

東京センチュリーってどんな企業？

過去のチャート推移

つぎに、東京センチュリーの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

月足10年チャートの推移

東京センチュリーの株価が急落した理由とは

上記のチャートを見て頂いても分かる通り、「2018年～2020年」「2021年～2022年」　の間にかけて東京センチュリーの株価は急落しています。

この株価急落の要因は以下のように考えられます。

東京センチュリーの業績は成長しているのか？

東京センチュリーの『業績は成長しているのか？』把握をするために下記の2項目を確認していきます。

1. 売上高の推移
2. 利益率の推移

売上高の推移

• 売上高に関しては、綺麗な右肩上がりのグラフとなっており、14年3月期から10期連続で過去最高を更新しています。
• 営業利益に関しても同様で、コロナ禍で一時減益となるも、それ以外では常に前年比増益と業績は伸び続けています。

利益率の推移

• 営業利益率に関しては、常に6%以上をキープしており、非常に安定して推移しています。
• 当期利益率に関しては、18年3月期に5.1%と5％を超えるも、それ以外の年は4％前後での推移となっています。

東京センチュリーの株主還元は魅力的なのか？

東京センチュリーの『株主還元は魅力的なのか？』把握をするために下記の3項目を確認していきます。

1. 配当金の推移
2. 自社株買いの推移
3. 株主優待

配当金の推移

• 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2003年9月に上場をしてから20期連続非減配を達成しています。
• EPSに関しては、コロナ禍で一時落ち込み、前期はロシア向け航空機に関する大規模な減損損失を計上した影響で大幅減益も、今期は一転大きく改善する計画です。
• 配当性向は緩やかに上昇をしてきてはいるものの、今期も35%の計画となっておりまだまだ配当余力はあります。

自社株買いの推移

• 自社株買いに関しては、過去10年間中2期で実施も、ここ最近は一度もしていません。
• 総還元性向は、大幅減益となった前期に急騰も、基本的にはかなり安定して推移しています。

総還元利回り

• 総還元利回り＝実績配当利回りとなっており、株主還元率は着実に上昇中。
• 過去10年間での総還元利回りの平均値は2.47%と、そこまで高いとは言えない水準です。

株主優待

東京センチュリーが株主優待を廃止しない理由とは？

オリックスやJTを筆頭に、近年の株主優待廃止の理由を確認すると、「公平な利益還元のため」が占める割合が増加傾向にあります。

株主優待は、

• 大口の投資家にとってメリットが薄い
• 機関投資家や外国人投資家にとってメリットが薄い

などといった課題を抱えているとの指摘もあり、株主の平等性の観点から廃止する企業が増えてきています。

その点、東京センチュリーの提供している株主優待は、自社サービスを利用してもらう機会を提供する株主優待とは言えないものの、優待内容（金額）は大きすぎない内容ですので、株主優待を廃止する可能性は低いのかなと、ボクは考えています。

東京センチュリーの株に対するよくあるQ＆A

それでは、東京センチュリーの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。

Q1 . 将来性のある企業ですか？

結論：個人的には「将来性のある」企業だと考えています。

これらを踏まえて、ボクの個人的見解は…、

Q2 . 「今」って買い時ですか？

結論：個人的には「今」は積極的に買いたいとは思いません。

ちなみに、

※あくまでも個人の見解です。

東京センチュリーの予想配当利回りが4.0%まで上がるためには、株価は5,000円まで下げる必要があります。

東京センチュリーの株価は現在、直近高値の6346円をつけてから下落してきてはいるものの、購入するにはまだ比較的リスクの高い価格帯だとボクは考えています。

もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。

Q3 . 高配当株はどうやって買うんですか？