こんにちは、YUSUKEです!
今回は、日本たばこ産業について解説をしていきます!
この記事では、
- 業績は成長しているのか?
- 収益源はなんなのか?
- 株主還元は充実しているのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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企業の概要について
世界3位のタバコ販売会社です。時価総額は約8.5兆円の大型株。
世界130カ国以上でたばこ事業を展開する大手グローバルたばこメーカー。海外大手たばこ会社や事業などM&Aを有効活用し、収益拡大に注力。財務大臣が筆頭株主。
チャート推移
こちらは、日本たばこ産業の週足5年チャートです。
日本たばこ産業の株価は、20年7月頃に安値1796.5円をつけてから綺麗な上昇トレンド。24年6月には上場来高値に迫る1株4622円まで上昇しました。そして、現在も強い値動きは続いており、再度高値の更新を狙っています。
セグメント別業績
こちらは、セグメント別業績に関する資料です。
- 2023年12月期のJTの売上高は、自社たばこ製品の売上収益が全体の87%を占める2兆4786億円と大部分を占めています。
- また、調整後営業利益に至っては、全体の111.5%の割合で100%を超えており、加工食品や医薬品事業も営んではいますが、JTの収益源は間違いなくたばこ事業です。
こちらは、たばこの販売数量に関する資料です。
- 対前年度比で総需要約1.4%の減少に対して、総販売数量は2.4%の増加。50以上の市場において販売数量が増加と好調に推移しています。
- また、RRP(リスク低減製品)の販売数量は2桁成長、Ploom Xを新たな市場にローンチするなど時代に沿った商品の展開に積極的です。
業績の推移
こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。
- 売上高に関しては、20年12月期までは減収傾向も、21年12月期から増収へと転換。
- 営業利益に関しても、22年12月期、23年12月期と2期連続で過去最高益を更新しています。
たばこの総需要は減少傾向も、シェアの拡大やプライシング効果が功を奏し、利益は増益傾向で推移しています。
四半期純利益の推移
こちらは、四半期純利益に関する資料です。
- 今期の進捗率は2Q終了時点で64.2%
- 1Q、2Qともに前期を上回る純利益を上げており、ここまでは順調に推移。このまま下期も前期を上回るようであれば、過去最高益の更新にも期待できます。
配当金の推移
こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、過去10年間で減配はコロナ禍の一度だけ。
- 配当性向に関しては、20年12月期をピークに、直近では75%前後での推移となっています。
強固な財務基盤を維持しつつ、中長期の利益成長を実現することにより、株主還元の向上を目指すことを基本方針とし、資本市場における競争力のある水準として、配当性向75%を目安とする方針。
自社株買いの推移
こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。
- 自社株買いに関しては、過去10年間中2期で実施。
- 総還元性向は、20年12月期に88.1%まで上がるも、この10年間一度も100%は超えていません。また、10年平均で見ると、総還元性向は69.7%となっており、比較的高いものの問題はない水準かと思います。
総還元利回りの推移
こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。
- 総還元利回りに関しては、18年12月期以降は高水準も、株価の上昇に伴い前期は5%を割れています。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は4.46%と魅力的な利回り水準。しかも、現在の予想配当利回りは4.51%と、過去10年間の平均を上回っています。
日本たばこ産業(通称JT)は、「高い利益率」と「高い配当利回り」で個人投資家から人気の高い銘柄のひとつです。国内たばこ販売シェアは約6割を占めており、大きな成長は期待しづらいものの、今後も安定した業績、株主還元には期待できそうです。
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