【やばい】ヒューリックの株主優待が改悪!廃止の可能性についても言及

ヒューリックの株主優待が改悪したって本当…?

ヒューリックの将来性ってどうなの?

皆さんのこのようなお悩みにお応えし、

ヒューリックの、

  1. 業績は成長しているのか?
  2. 配当や株主優待は充実しているのか?
  3. 現在の株価は割安なのか?

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

本記事の内容はこちら
  • ヒューリックはどんな会社なのか?
  • ヒューリックの株主優待の内容について
  • ヒューリックの将来性について
  • ヒューリックは「今」買い時なのか?
  • ヒューリックのお得な買い方とは?
YUSUKE

この記事は、元メガバンク出身の高配当株マニアが執筆しました。

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目次

ヒューリックってどんな企業?

企業概要

ヒューリックは、旧富士銀行が所有する不動産のビル管理で創業した不動産デベロッパーです。時価総額は約1.1兆円の大型株。東京23区を中心としたポートフォリオとし、オフィス・商業ビルでは最寄駅から徒歩3分以内の物件が6割を占め、好立地物件を多く保有しています。

ヒューリックは何で稼いでいるのか?

それでは、ヒューリックが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。

セグメント別業績に関する資料

23年12月期の営業収益4,463億円のうち、不動産事業が4,085億円と大部分を占めています。この不動産事業の内訳としては、賃貸・管理が約25%、不動産売却が約75%といった割合になっています。

つぎに、営業利益について見ていくと、23年12月期の営業利益1,461億円のうち不動産事業が1,544億円、利益率にすると37.8%となっており、かなり高い利益率を誇っています。

ポートフォリオの概観に関する資料

ヒューリックが高い利益率をあげている要因のひとつが競争力の高い不動産を保有している点です。

こちらの保有不動産のポートフォリオを確認すると、

  • 築年数が10年以内
  • 最寄駅から徒歩3分以内
  • 都心5区の物件

の割合が高く、魅力的な物件を多数保有していることがこのポートフォリオから分かります。

空室率・平均賃料の推移に関する資料

空室率に関しては、都心5区の市場平均が6.0%なのに対して、ヒューリックの空室率は全物件の平均が0.4%とほとんど空室になっていません。

しかも、平均賃料に至っては都心5区の市場平均が1坪19,748円なのに対して、ヒューリックの都心5区の平均賃料は1坪27,334円と市場平均を大きく上回っています。

ここから分かることは、ヒューリックの保有している物件が市場平均よりも「高い賃料」かつ「低い空室率」で運用をされており、競争力の高い保有物件がヒューリックの強みということが分かります。

ヒューリックの業績推移

それでは、ヒューリックの『業績は成長しているのか?』を把握するために、

  1. 売上高の推移
  2. 利益率の推移

上記の2項目について確認をしていきましょう。

売上高の推移

  • 売上高に関しては、着実に右肩上がりで伸びてきてはいるものの、前期は15%ほどの減収。
  • 営業利益に関しては、2012年12月期から12期連続で増益中と業績は伸び続けています。
YUSUKE

しかも、今期も増益の計画を発表しており、依然として好調な業績を維持しています。

最新の決算短信

  • 今期24年12月期1Q終了時点で、売上高は前期比-4.4%、営業利益-30.5%、経常利益-33.1%、純利益-27.9%、進捗率は純利益で16.2%となっています。
  • 配当に関しては、前期の1株50円から今期は1株52円に増配、増配率は4.0%です。
YUSUKE

今期は前期から純利益+3.5%の増益予想となってはいるものの、ここまでの進捗率は16.2%と低く、前期比でも大きく出遅れており、今後の決算に期待をしたいです。

利益率の推移

  • 営業利益率に関しては、常に25%前後で推移しており、前期に至っては32.7%と驚異的な利益率。
  • 当期利益率に関しては、常に15%以上で推移と高く、前期は遂に20%を超えてきました。

ここで、同業種のライバル企業「三菱地所」の利益率と比較してみましょう。

ヒューリック
  • 営業利益率:32.75%
  • 当期利益率:21.20%
三菱地所
  • 営業利益率:18.52%
  • 当期利益率:11.19%
YUSUKE

営業利益率、当期利益率ともに、業界大手の三菱地所を大きく上回っており、かなり魅力的な利益率ということが分かります。

ヒューリックの株主還元姿勢

つづいて、ヒューリックの『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、

  1. 配当金の推移
  2. 自社株買いの推移
  3. 株主優待

上記の3項目を確認していきましょう。

配当金の推移

  • 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2014年12月期から10期連続増配中。
  • 配当性向に関しては、緩やかに上昇をしてきてはいるものの、前期は40.5%と余力はまだまだあります。
配当方針

業績動向を踏まえた安定した配当を継続することを基本方針としており、中期経営計画(2023~2025年)では、連結配当性向を40%以上とすることを目標としています。

予想配当利回りの推移

予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、

  • 最大値:4.43%
  • 平均値:3.38%
  • 最小値:2.26%
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現在の予想配当利回りは3.58%で、平均値を少し上回っており、ヒューリックにしては悪くはない利回り水準です。

自社株買いの推移

  • 自社株買いに関しては、過去10年間で一度も実施はなし。
  • 総還元性向は、緩やかに上昇をしてきており、10年平均で35.3%と余力は十分にあります。

総還元利回り

  • 総還元利回りに関しては、徐々に上昇をしてきており、前期の23年3月期は3.38%。
  • また、過去10年間での総還元利回りの平均値は2.45%と、高配当株としては物足りない利回り水準かと思います。
YUSUKE

ヒューリックの株主還元は自社株買いはないものの、配当に加えてカタログ優待ももらえるので、個人投資家にとっては魅力的な内容となっています。

株主優待

» 企業のページで詳細を確認する
YUSUKE

ヒューリックの株主優待は、300株以上(約43.5万円分)保有の株主に対して、「3,000円相当の商品」が贈呈されます。

ちなみに、2025年度からは2年以上の継続保有が条件となり、やや改悪されたといった印象です。

ヒューリックが株主優待を廃止しない理由とは?

オリックスやJTを筆頭に、近年の株主優待廃止の理由を確認すると、「公平な利益還元のため」が占める割合が増加傾向にあります。

株主優待は、

  • 大口の投資家にとってメリットが薄い
  • 機関投資家や外国人投資家にとってメリットが薄い

などといった課題を抱えているとの指摘もあり、株主の平等性の観点から廃止する企業が増えてきています。

YUSUKE

ただ、自社のサービスや商品を株主に優待として提供し、知ってもらう事で、売上が増加し、株価上昇へと繋がれば全ての投資家にとってメリットがあります。

その点、ヒューリックの提供している株主優待は、自社サービスを利用してもらう機会を提供する株主優待とは言えず、優待内容(金額)も比較的大きめですので、株主優待が廃止となる可能性もあるのかなと、ボクは考えています。

ヒューリックの株に対するQ&A

それでは、ヒューリックの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。

注意事項

こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。

Q. ヒューリックは将来性のある企業ですか?

ヒューリックは将来性のある企業だと思いますか?

結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。

ヒューリックの魅力
  • ヒューリックは高い利益率を誇る業績好調な不動産デベロッパーです。
  • 配当に関しても、10期連続増配中で配当性向も40%前後と余力も十分。
  • 不動産売却が業績を牽引しており、資産入れ替え推進で売却益も拡大中。

これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、

YUSUKE

ヒューリックの株は、高配当株ポートフォリオから外すことの出来ないエース級の銘柄です。

Q. ヒューリックの株は「今」買い時ですか?

それでは、ヒューリックの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。

こちらは、週足5年チャートです。

2023年の年末までは1,400円が上値抵抗線となっており、この価格帯をなかなか抜けずに株価は推移していました。

ですが、このラインを上に抜けるとそこから株価は急騰。24年の2月頃には直近高値の1,648円まで株価を伸ばしています。

YUSUKE

個人的には、予想配当利回り4.0%(株価1,300円)をひとつの購入目安としています。

※あくまでも個人の見解です。

もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。

Q. ヒューリックの株価がなかなか上がらない理由とは?

上記のチャートを見て頂いても分かる通り、2005年の12月頃に上場来高値を記録してから20年近くもの間、ヒューリックは高値の更新をできていません。

その要因として、

  1. 業績は販売用不動産の売買動向によって大きく変動
  2. 不動産市況の悪化による賃料の低下や空室率の上昇により、賃貸収入が減収となる可能性
  3. 予期せぬアスベスト使用の発見や近隣からの汚染物質流入、自然災害などもリスク要因

これらのリスクと常に隣りあわせとなっており、好調な業績とは反対に株価はレンジでの推移となっています。

ここ数年は、ゼロ金利政策といった不動産市場にとって追い風であった状況にも関わらず株価は軟調と、ヒューリックは上値がかなり重い銘柄です。

YUSUKE

リーマンショック時には、株価が10分の1にまで下落しており、不動産市況の動向は要チェックです。

Q. ヒューリックの株はどうやって買うんですか?

ヒューリックの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。

高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。

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  1. 手数料の安い証券会社に口座を開設する
  2. 開設した口座に入金する
  3. 銘柄を検索し、買付注文を入れる
  4. 購入完了

証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。

といった質問をよく頂きます。

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