この記事はこんな方におすすめ!
- セコムの株に興味がある…。
- セコムの業績や配当金の推移は良好…?
- セコムの特徴や強みを知りたい…。
[st-kaiwa5]セコムの株に興味があるんだけど、今の株価は割安?それとも割高?[/st-kaiwa5]
今回は、セコムの株の買い時について分析し、業績や財務、配当金の推移等、注目すべきポイントをまとめました!
この記事を読むことで、高配当株ポートフォリオ作成の参考になるかと思います。
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前半ではセコムの業績や配当金の推移について、後半では現在の株価水準は割安なのか?それとも割高なのか?について言及をしていくので、ぜひ参考にしてください!
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※すぐに『セコムに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【個人的見解】からご覧ください!
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本記事はボクの銘柄分析の一環として【2023年2月21日時点】での情報をもとに作成したもので、ボクの個人的な見解になります。投資をする際は最新の情報を調べた上で、必ず自己責任で投資判断をするようお願いいたします。
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参考【隠れ増配株】過去10年間減配をしていないキャッシュリッチな企業
高配当株投資の代表的な6つの投資判断基準
投資判断の基準は「投資家」や「投資スタイル」によって様々です。
ボクの軸としている高配当株投資の場合は、業績好調な高配当株に出来るだけ割安な水準で投資をすることが重要なので、以下の6つの観点を重視しています。
上記6つの投資判断基準からセコムの株は買い時なのか?ボクなりに分析をしてみました。
また、銘柄の選定に関してはある程度理解しているけど、高配当株の買うタイミングについて知りたいという方は下記の記事をご覧ください。
参考【重要】高配当株の買い時はこの7パターン!タイミングの見極め方についても解説
セコムってどんな企業?
セコムのことをよく知らない…という方のために、『セコムがどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。
- セコムは、国内最大手のセキュリティ会社。
- 事業所向けや家庭向けに、警備機器を設置して遠隔監視するオンライン・セキュリティサービス(機械警備)を中心に、常駐警備や警備輸送などの総合的なセキュリティサービスを提供。
- 主力のセキュリティは法人、家庭向けともに小幅増だが、人件費増が響く。防災の好採算工事も減少し、データセンターの電気料金の高騰が痛い。
週足チャートの推移
セコムの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。
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- 週足チャートで見ると、2016年以降、株価は7500円を支持線として推移。
- 好調な業績を背景に、2020年11月頃に直近高値の10625円をつけるも、その後株価は下落。
- 現在は、7500円の支持線で反発をし、上昇中。
セコムの株価下落の理由とは
上記の週足チャートを見て頂くと分かる通り、2020年の11月頃に直近高値の10625円をつけてから約1年間で7536円と株価は約30%下落し、現在も依然として下落トレンドが続いています。
この株価下落の要因は主に下記の3つです。
- 防災事業で2022年3月期に採算の良い案件が集中した反動で、今期の好採算工事が減少。
- 資源高の影響で、BPO・ICT事業で燃料費調整単価などが上昇し業績の重荷に。
- グループ各社が人的資源への投資として、賃金改定を行うことで人件費などがかさむ見通し。
上記のチャートを見て頂いても分かる通り、2020年の11月頃から2年以上もの間、上値は重く株価は停滞。
現在は、かなり意識をされている7500円の支持線近辺での推移が続いており、下げ止まることが出来るのか注目。
業績の推移
セコムの『過去10年間の業績の推移』を確認していきましょう。
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- 売上高、純利益ともに堅調に推移しており、前期は過去最高純益を記録。
- 利益率に関しては、コロナ禍で一時悪化するも、前期は復調。
⇒営業利益率は前期13.7%、純利益率は前期9.0%と比較的高い水準。 - 成長率に関しては、過去10年間で見ると売上高の54.6%増に対して、当期利益は165.6%増と着実に成長。
主要な取扱商品の一覧
セコムが『何で稼いでいるのか?』取り扱っている主要な商品と売上高の構成比がこちらです。
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- 売上高が最も大きいのセキュリティサービスで売上高の52.8%を占める。
- 営業利益の構成比に関しても、セキュリティサービスの割合が最も大きく72.2%。
- また、利益率に関しても同様に、セキュリティサービスが20.38%と最も利益率が高い。
- 海外売上高比率は、日本の割合が95.4%とほとんどを占め、海外売上高比率は4.6%だけ。
今期進捗状況
セコムの『今期の業績は順調なのか?』過去3年間の四半期経常利益の推移と、今期の進捗状況がこちらです。
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- 今期経常利益の目標に対して、3Q終了時点で79.6%と順調。
⇒ただ、今期の目標値は前期からマイナス8.0%に設定。 - 1Qは前期比-8.2%、2Qは前期比-14.1%、3Qは前期比+8.6%と過去最高純益を記録した前期を下回っている状況。
- 過去3年間の傾向を見ると、バランスよく売上がたっていることが分かり、偏った傾向はなし。
キャッシュフローの推移
セコムの『資金繰りに問題はないのか?』過去5年間のキャッシュフローの推移を確認してきましょう。
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- 営業CF、フリーCFともに毎期プラスで推移しており良好。
- 現金・現金等価物は毎年着実に増加。
- 営業CFMは前期15.7%と、1つの基準でもある15%を超えており、素晴らしい水準。
財務状況の推移
セコムの『財務状況は問題がないのか?』過去10年間の財務状況の推移を確認していきましょう。
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- 総資産、自己資本は着実に大きくなっており、有利子負債は2016年3月期から毎期着実に減少。
- 自己資本比率は緩やかに上昇しており、前期は58.8%で財務状況は良好。
- 資産の内訳は流動資産の方が固定資産よりも少しだけ大きく、その中でも「現金預金」の割合が最も大きく安心感がある。
生産性と経営効率の推移
セコムの『生産性と経営効率はどうなのか?』1人当たり純利益とROE/ROAの推移を確認していきましょう。
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- 従業員数は2013年3月期から一度も減ることなく、毎年増え続ける。
- 従業員の生産性をあらわす1人当たりの純利益は、ほとんど横ばいで中央値とほとんど一緒。
- 経営効率をあらわすROE/ROAは財務レバレッジの低下に伴いROEは下降気味。
配当金と自己株式取得の推移
セコムの『株主還元は魅力的なのか?』過去10年間の配当金と自己株式取得の推移を確認していきましょう。
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- セコムは、2013年3月期以降、毎年増配をしていたものの、コロナ禍で連続増配はストップ。ただ、2001年3月期から22年間もの間減配は一度もなし。
⇒加えて、配当性向も非常に安定しており、常に40%前後で推移しており、配当余力は十分。 - 増配率に関しては、過去5年間で24.1%増と増配率は緩やか。
- 自己株式の取得に関しては、過去10年間で前期のみ実施。
⇒総還元性向は過去10年間で43.3% と、まだまだ余力あり。 - 総還元利回りは、前期は自社株買いもあり3.35%と高還元。
⇒過去10年間での総還元利回りの平均値は1.88%と2%以下。
[st-midasibox title=”配当方針に関して” webicon=”st-svg-file-text-o faa-float animated” bordercolor=”#757575″ color=”” bgcolor=”#FAFAFA” borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
連結業績の動向を総合的に判断して連結配当性向ならびに内部留保の水準を決定し、安定的かつ継続的に利益配分を行うことを基本方針。
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株主優待
セコムの株主優待がこちらです。
※画像はクリックで拡大
[st-mybox title=”One-Pointメモ” webicon=”st-svg-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
セコムの株主優待は、自社グループ優待券です。100株以上(約79万円分)保有の株主に対して、「セコム・スーパーレスキュープラス」または「ほかほか非常食セット」のいずれかを優待価格で利用可能。
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現在の株価は割安なのか?
セコムの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の5項目を確認していきます。
現在の株価水準について
- 予想PERの状況
- 実績PBRの状況
- 配当利回りの推移(過去5年間)
- 目標株価 / アナリストの評価
- テクニカル指標の状況
予想PER/実績PBR/予想配当利回り
セコムの『現在の株価水準は割安なのか?』予想PER/実績PBR/予想配当利回りの推移がこちらです。
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- 過去5年間の予想配当利回りの推移を見ると、最大値は2.52%、平均値は1.95%、最小値は1.62%。
⇒現在の配当利回りは2.34%で、増配基調にも関わらず株価は下落してきており、配当利回りは過去5年間でかなり高い水準。 - 予想PERに関しては現在19.6倍で、過去2年間レンジ、過去5年間レンジで見ると、ともに中央よりもかなり低い水準。
- 実績PBRに関しては現在1.48倍で、過去2年間レンジ、過去5年間レンジで見ると、こちらも中央よりもかなり低い水準。
上記資料の予想配当利回りの推移や、予想PER、実績PBRのレンジ位置で割安度合いを確認したいという方は、マネックス証券の銘柄スカウターをご利用ください。
目標株価 / テクニカル指標
セコムの目標株価 / テクニカル指標の状況がこちらです。
※画像はクリックで拡大
- アナリストはセコムに対して『中立』の評価をしており、目標株価は『現在の株価から+13.46%の9017円』。
- 週足のテクニカル指標では、オシレーターは現在『中立』、移動平均線は現在『売り』で、総合的には『売り』といった状況。
上記資料のアナリストの評価や、テクニカル指標の状況をもとに投資タイミングを検討したいという方は、TradingViewの銘柄詳細を確認してみてください。
個人的見解
セコムについてあらゆる角度から企業分析をした結果、超簡単にまとめると下記のようになります。
個人的見解
- 業績は堅調に推移しており、前期は過去最高純益を記録。
- キャッシュフローは営業CF、フリーCFともに毎期プラスで推移しており良好。
⇒営業CFMも15%超と高水準。 - 財務状況は総資産、自己資本ともに拡大傾向で、自己資本比率も右肩上がり。
- 生産性は1人当たり純利益158万円と中央値とほとんど一緒。
- 株主還元は過去10年間で減配は一度もなく増配基調。
⇒前期は自己株式の取得も実施。 - 割安性は過去5年間で見ると、比較的割安な水準。
これらを踏まえて、ボクの個人的見解はセコムは業績堅調な銘柄の一つで、コロナ禍で連続増配はストップしたものの、非減配銘柄ということもあり、株価を下げてきて利回りが上昇してきている現在は面白いタイミングという見解です。
[st-cmemo webicon=”st-svg-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]株価は支持線の7500円近辺で推移をしており、ここを下にブレイクすると更に株価を下げる可能性が高いので、注視したいところ。[/st-cmemo]
[st-kaiwa1]ただ、個人的には国内最大手の警備会社ということもあり、経済の先行きが不安になればなるほど需要が増える業態でもあるので、今後の動向に注目をしています。[/st-kaiwa1]
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あくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
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