

この記事では、皆さんのこのようなお悩みにお応えし、以下の6つの投資判断基準から徹底的に分析をしました。
また、皆さんが最も気になっている、ブリヂストンの株価が下落する3つの理由についても詳しく解説をしていきます。

※すぐに『ブリヂストンに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【まとめ】ブリヂストンの株に対する個人的見解からご覧ください!


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ブリヂストンってどんな企業?
まずはじめに、『ブリヂストンがどんな企業なのか?』についての概要がこちらです。

月足10年チャートの推移
つぎに、ブリヂストンの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

- 月足10年チャートで見ると、2017年頃から株価は下落し始め、コロナショック時に安値の2861.5円をつけました。
- そして、そこから株価は反発し上昇。地合いの良さも重なり先日に上場来高値の5777円を記録。
- 高値を更新してからも力強い値動きは続いており、どこまで株価を伸ばしていくことが出来るか注目です。
上記チャートはTradingViewというチャート分析ツールを活用しています。数百種類のテクニカル指標を無料でチャート上に表示させることができ、カスタマイズの幅がかなり広い分析ツールです。(全世界5000万人以上の方が利用)
ブリヂストンの株価が下落する3つの理由
上記のチャートを見て頂くと分かる通り、ブリヂストンの株価は現在上場来高値を更新していっています。
ですが、それ以前の2017年の年末から2020年の前半までの約2年半で株価は50%程の下落を見せています。
その要因として、
- 業績の悪化(1951年以来69年ぶりの赤字)
- 生産拠点の肥大化
- 天然ゴム価格の高騰
これらが要因として挙げられます。
ですが、ブリヂストンは生産拠点の見直し(4割削減を発表)に取り組んでおり、人員削減も辞さない考えとのこと。
ただ、為替レートや資源価格の変動といったリスクとは常に隣りあわせの事業形態で、株価が大きく上昇をしている時こそ、これらのリスクには最新の注意を払う必要があります。
業績の推移
つづいて、ブリヂストンの『過去10年間の業績の推移』を確認していきます。

- 売上高に関しては、コロナ禍で一時落ち込むも、前期の2022年12月期に大きく増収し過去最高を更新しました。
- 営業利益に関しては、15年12月期に過去最高益を記録してから更新は出来ていないものの、今期大幅増益予想で、過去最高益を更新できるか注目。
営業利益率 / 当期利益率

- 営業利益率は常に10%前後で推移しており、15年12月期に過去10年間で最も高い13.6%を記録。
- 当期利益率は21年12月期に大きく伸び、12.1%を記録も、前期は一転、大きく下落し平均的な水準に落ち着きました。
- ブリヂストンの利益率は同業他社(横浜ゴム他)と比較をすると頭一つ抜けており、魅力的な利益率です。
キャッシュフローの推移
それでは、ブリヂストンの『資金繰りに問題はないのか?』過去10年間のキャッシュフローの推移を確認していきます。

- 営業CFに関しては、毎年プラスで推移しており問題はなし。
- フリーCFに関しても、前期の22年12月期のみマイナスも、それ以外はプラスで推移と良好。
- 現金・現金等価物に関しては、増減はあるものの着実に増えています。
財務状況の推移
つぎに、ブリヂストンの『財務状況は問題がないのか?』過去10年間の財務状況の推移を確認していきましょう。

- 総資産に関しては、緩やかではあるものの右肩上がりで拡大傾向。
- 有利子負債は20年12月期に一時増えるも、その後着実に減少しています。
- 自己資本比率に関しては13年12月期の50.5%から、前期には59.8%まで伸び、良好に推移しています。
従業員数と生産性の推移
それでは、ブリヂストンの『従業員数の推移と一人当たりの生産性』を確認していきます。

- 従業員数に関しては、19年12月期を機に減少傾向。
- 従業員の生産性をあらわす1人当たりの純利益は、上場企業の中央値を上回ってはいるものの、そこまで高くはありません。
配当金の推移
つづいて、ブリヂストンの『過去10年間の配当金の推移』を確認していきます。

- ブリヂストンの配当金は右肩上がりで増加しており、過去10年間で減配はコロナ禍の一度だけ。
- ただ、EPSは配当金ほど伸びてはおらず、配当性向は上昇傾向にあります。
配当方針に関して
配当につきましては、当該期の業績、財政状態に加え、中期的な利益見通し、投資計画、キャッシュ・フロー等を総合的に勘案して、連結配当性向40%を目安に、持続的な企業価値向上を通じて、安定的且つ継続的な配当額の向上に努める方針です。
増配率

- 増配率に関しては、14年12月期、21年12月期に大幅増配。
- 過去10年間での平均増配率に関しては、年間で20.7%の増配とまずまずの増配率。
自社株買いの推移
つぎに、ブリヂストンの『過去10年間の自社株買いの推移』を確認していきましょう。

- 自己株式取得に関しては、過去10年間中3期で実施。
- 総還元性向は18年12月期に100%を超えるも、それ以外は全く問題のない水準です。
総還元利回り

- 総還元利回りは、18年12月期には10%近くまで上昇。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は4.36%と非常に魅力的な水準かと思います。
株主優待
ブリヂストンに株主優待はありません。
現在の株価は割安なのか?
ブリヂストンの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
- 予想PERの状況
- 実績PBRの状況
- 配当利回りの推移(過去5年間)
予想PER/実績PBR/配当利回り
それでは、ブリヂストンの『現在の株価水準は割安なのか?』を確認していきましょう。

- 予想PERに関しては現在11.6倍で、過去5年間レンジで見ると、やや低い水準に位置しています。
- 実績PBRに関しては現在1.28倍で、過去5年間レンジで見ると、こちらは中央よりもやや高い水準に位置しています。
- さいごに、過去5年間の配当利回りの推移を見ると、最大値は5.37%、平均値は3.606.40%、最小値は2.38%、現在の配当利回りは3.52%です。
- 現在は最近の株価急騰の影響もあり、平均値を少し下回った水準で推移。
- 上場来高値を更新していっているということもあり、割安感はありません。
上記資料の配当利回りの推移や、予想PER、実績PBRのレンジ位置で割安度合いを確認したいという方は、マネックス証券の銘柄スカウターをご利用ください。
ブリヂストンの株は「いま」買い時なのか?
それでは、みなさんが最も気になるであろう、ブリヂストンの株は「いま」買い時なのか?について、auカブコム証券のKabuカルテを活用して分析をしていきます。

- ブリヂストンの現在の株価は1つの項目で『売りシグナル』が出ています。
- 75日乖離率から7%以上乖離しており売りサインが出てはいますが、通算パフォーマンスは100以下と、信頼性に欠けるシグナルかといったところ。
- これらを踏まえて、基本的な目線は売りで、敢えて買い向かうべきタイミングではないと個人的には考えています。
上記データはauカブコム証券の無料ツール(Kabuカルテ)が、過去2年間の売買シミュレーションをもとに自動で分析をしてくれています。
ご自身で最新の情報を確認したいという方は、事前にauカブコム証券の口座を開設しておきましょう。
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auカブコム証券の「kabuスコープ」で買い時の高配当株を見つける方法
【まとめ】ブリヂストンの株に対する個人的見解
ここまでを踏まえて、ブリヂストンに対するボクの個人的見解は、
- ブリヂストンは、同業他社よりも利益率が高く、過去10年間で減配はコロナ禍の一度だけ。
- 配当性向も40%前後で推移と非常に安定しており、配当余力は十分にあります。
- 自社株買いも含めた、過去10年間での総還元利回りの平均値は、『4.36%』と株主還元率の非常に高い銘柄です。
懸念材料としては、為替や原材料価格の変動が挙げられます。ブリヂストンの主要な原材料は天然ゴムおよび石油化学製品であることから、天然ゴム相場の大幅な上昇や原油価格の高騰があった場合は製造コストの上昇につながるので要注意です。

参考【重要】高配当株の買い時はこの7パターン!タイミングの見極め方についても解説
注意事項
さいごに

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誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。