この記事は、三菱商事(8058)の株に投資を検討している方に向けた記事となっております。
❶ 業績は成長しているのか?
❷ 収益源はなんなのか?
❸ 株主還元は充実しているのか?

これらの投資判断基準について分析したうえで、最終的には個人的な見解を述べていきます。
こちらの記事は、筆者の投稿時点での見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は最新の情報を分析した上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
🏢 三菱商事(8058)
現在値:2,497円 時価総額:100,439億円
自己資本比率 | 38.6 % | PER(予) | 10.6 倍 |
ROE(実) | 11.27 % | PBR(実) | 1.07 倍 |
ROA(実) | 4.23 % | 配当利回り(予) | 4.00 % |
更新日:2025年2月5日
三菱商事は総資産・売上高1位の大手総合商社。天然ガス、総合素材、石油・化学、金属資源、産業インフラなど10事業をグローバルに展開。石油・LNG・石炭・鉄鋼・銅・アルミなど資源権益を多数保有しているといった点が強み。
チャート推移


こちらは、三菱商事の週足5年チャートです。
コロナ禍の20年4月頃には一時700円を割るも、そこからは綺麗な上昇トレンドを形成。投資の神様ウォーレンバフェットが購入をしたということもあり、24年5月には上場来高値の3775円まで株価を伸ばしました。ですがそこから、株価は30%以上下げており、利回り4%、株価2500円前後での推移となっています。
セグメント別業績
それでは、三菱商事が「何で稼いでいるのか?」適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。


こちらは、三菱商事のセグメント別業績に関する資料です。
2023年度の純利益に関しては、金属資源が全体の約30%と最も大きな割合を占め、その次が天然ガスの22%と、資源権益を多数保有している三菱商事らしいセグメント別の内訳となっています。 加えて、海外売上高比率は51.5%と、国内での売上よりも海外での売上の方が大きくなっています。


こちらは、為替・商品・金利市況の状況をまとめた資料です。
注目をしたいのが、「2024年度見通しに対する影響額」の項目。こちらを見ると、為替が1ドル動くことで、業績に50億円もの影響があるということが分かります。ちなみに2024年度は1ドル143円の見通しを立てており、これに対して、現在は1ドル153円前後と、一時140円を割れたドル円レートは急速に円安へと振れてきています。このように三菱商事の業績は、為替や資源価格といった外的な要因に大きく左右される企業となっています。
業績の推移


こちらは、業績に関する資料です。
23年3月期に過去最高益の1兆円を記録するも、前期は減収減益。ただ、資源価格の高騰や、為替の変動といったプラス材料を背景に、経常利益は3期連続で1兆円超と、ここ数年は好調に推移しています。
四半期純利益の推移


こちらは、四半期純利益に関する資料です。
今期の目標は9500億円で、3Q終了時点で進捗率は87.1%です。今期は前期から若干減益の計画も、1Q、2Qともに前期を大きく上回る増益。先日発表された3Q決算では前期比でマイナスも、ここまで、三菱商事の想定為替レートよりもかなり円安で推移しており、このままの水準でいけば、当初計画の上振れにも十分期待できるかと思います。
1株価値の推移


こちらは、1株の価値に関する資料です。
BPSは右肩上がりで推移しており、EPSも1株200円超と高水準で推移しています。配当金に関しては2017年3月期から8期連続で増配中、配当性向は30.4%と配当余力はまだまだあります。配当方針に関しては、累進配当を宣言しており、総還元性向30~40%を目安とする方針です。
株主還元の推移


こちらは、配当総額、自社株買いに関する資料です。
配当総額は年々増えてきており、業績が好調だった前期・前々期は5000億円もの自社株買いを実施しています。前期の利益はざっくり1兆円だったので、利益の大部分を株主還元にあてています。
総還元利回りの推移


こちらは実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。
総還元利回りに関してはかなりの高水準で、23年3月期には10.53%まで上昇。現在の配当利回りは4.09%で、配当利回りの10年平均3.27%を大きく上回ってきています。
個人的見解
三菱商事(8058)
現在値:2,497円 時価総額:100,439億円
自己資本比率 | 38.6 % | PER(予) | 10.6 倍 |
ROE(実) | 11.27 % | PBR(実) | 1.07 倍 |
ROA(実) | 4.23 % | 配当利回り(予) | 4.00 % |
更新日:2025年2月5日
三菱商事は個人投資家からの人気も高い「王道」の高配当株のひとつです。配当に加えて、自社株買いも積極的に実施しており、株主還元に積極的な企業。現在、株価は大きく下げてきており、個人的にはPER、PBRともに正常な水準にまで下げてきたように感じています。
読者の方からよくあるQ&A



それでは最後に、読者の方からよくある質問についてお答えしていきます!
Q. 三菱商事の株価下落の理由とは?
2024年5月には上場来高値3775円まで上昇した三菱商事の株ですが、現在はそこから30%以上株価を下げてきています。
これらの要因は主に下記の3つの要因が考えられます。
- 資源価格の低下
- 為替の動向
- 中国経済の減速
これらの影響により株価は下落してきおり、特に資源価格や為替の動向には注意が必要です。
為替に関しては、一時急激に円高が進んだことで、それに伴い株価は急落。そこから再び円安に振れるも、三菱商事の株価は冴えない状況が続いています。
Q. 配当金で生活をするためにはどうしたら良いのですか?



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