【徹底比較】三菱HCか?オリックスか?おすすめのリース株はこれだ!

総合リース会社への投資を検討しているんだけど、どの銘柄を選んだら良いのか分からない…。

三菱HCやオリックスといった総合リース会社の中から、投資経験者のおすすめを教えてほしい…。

今回は、こういった視聴者さんのご要望にお応えして、

三菱HCか?それともオリックスか?総合リース会社を徹底比較

というテーマでやっていきます。

今回紹介をする銘柄は、個人投資家に大人気の高配当株ばかりです。新NISA制度でもポートフォリオの一角に組み込みたい銘柄となっておりますので、是非最後までお付き合いください。

この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。

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目次

総合リース会社の株が注目をされる3つの理由

まずはじめに、総合リース会社の株が注目をされる3つの理由について解説をしていきます。

注目をされる3つの理由
  1. 安定した収益基盤
  2. 多角的な事業構造
  3. 高い株主還元姿勢

それでは、上から順番に解説をしていきます。

1. 安定した収益基盤

総合リース会社の株が注目をされる理由の1つ目が「安定した収益基盤」です。

総合リース会社は、リース契約により安定した収入を得ることができます。リース契約は長期に渡ることが多く、これは経済的な不確実性が高い現代において特に重要なポイントです。

リース契約期間の具体例
  • コピー機:5年契約
  • 自動車:3,5,7,9年契約と車検のタイミングを考慮

また、オリックスの航空機リース事業に関する資料を見てみると、航空機の平均残リース期間は7.7年と、かなり長い期間のリース契約を結んでいることが分かります。

リース契約を結んでいる間は、顧客から毎月or毎年リース料が支払われることになるので、1回の契約で長期間の収益を確保することができます。

2. 多角的な事業構造

総合リース会社の株が注目をされる理由の2つ目が「多角的な事業構造」です。

総合リース会社は、車両、機械、不動産など多岐にわたるアセットに対するリースサービスを提供しています。この多角化は、特定分野の市場変動に対するリスク分散に役立ちます。

上記資料は、オリックスが展開する個人向けサービスの一覧です。

オリックスのような一部の総合リース会社は、リースだけではなく、ローンや保険などの金融サービスも提供しており、より多角的なビジネスモデルを築いています。

3. 高い株主還元姿勢

総合リース会社の株が注目をされる理由の3つ目が「高い株主還元姿勢」です。

ご存知の方も多いかと思いますが、三菱HCキャピタルは日本で3番目に長い24期連続増配中。また、オリックスは14期連続で非減配と個人投資家からの支持は厚いです。

リース会社が株主還元に積極的な理由は、
  • すでに安定したビジネスモデルを構築しており、株主に還元するだけの十分な利益があるため。
  • 業績が安定しており、毎年一定の収益が期待できるため。

このような理由で、リース会社の株主還元は高い水準が続いています。

その中でも特に、三菱HCキャピタルは配当利回り3.90%、オリックスは3.52%と、数年前と比べると大分下がりましたが、依然として3%超を維持しています。

オリックスに至っては、配当金に加えてカタログギフトの株主優待や自社株買いも実施しており、配当利回り以上の還元率となっています。

総合リース会社の株に投資をする際の懸念材料6選

総合リース会社の良い面ばかりお伝えしても何なので、懸念材料についても確認をしておきましょう。

総合リース会社に投資する際の懸念材料
  1. 経済状況の影響:リース市場は経済の波に敏感で、景気低迷は直接的な収益減少につながる可能性があります。
  2. 競争の激化:リース業界は競争が非常に激しく、価格圧力や市場シェアの奪い合いが常に存在します。
  3. 金利変動リスク:金利の上昇は資金調達コストを増加させ、利益率に影響を与える可能性があります。
  4. 技術の進化に伴うリスク:例えば、自動運転の普及などにより、車両リースの需要が減少する可能性があります。
  5. デフォルトリスク:リース契約の相手方が支払いを滞納するリスクに関しては常に存在します。
  6. 資産価値の変動リスク:リースされた資産の再販価値が予想よりも低下するリスクがあります。

実際に投資をする際は、これらの懸念材料と、先ほど解説をした「メリット」を総合的に勘案したうえで投資をするようにしましょう。

今回比較をする総合リース会社の概要

それでは、総合リース会社についての理解が深まったところで、今回比較をする総合リース会社を紹介していきます。

今回比較をする総合リース会社4銘柄
  1. オリックス(8591)
  2. 三菱HCキャピタル(8593)
  3. 東京センチュリー(8439)
  4. 芙蓉総合リース(8424)

実際に比較をしていく前に、それぞれの会社の概要について順番に解説をしていきます。

オリックスってどんな企業?

企業概要

オリックスは、国内最大手の総合リース会社です。時価総額は約3.2兆円の大型株。リースを起点に「金融」と「モノ」の2つの専門性から関連ビジネスを拡大させ、国内の代表的な企業として業界を牽引しています。米国ではアセットビジネスに加えフィービジネス、アジアではリースを中心にビジネスの多角化推進などグローバル事業を強化中です。

三菱HCキャピタルってどんな企業?

企業概要

三菱HCキャピタルは、三菱商事系列の大手総合リース会社です。時価総額は約1.4兆円の大型株。国内・海外法人ビジネスによる機械・器具備品のリース・割賦販売・貸付を主力に、ライフ・環境・再生エネルギー・不動産・航空・モビリティ領域の金融サービスを提供しています。土地建物リースやPFI事業(社会資本整備投資)の取扱いに実績があります。

東京センチュリーってどんな企業?

企業概要

東京センチュリーは、伊藤忠系列の総合ファイナンス会社です。時価総額は約7,000億円の中型株。事業内容は、国内リース(情報・事務用機器、工作機械、輸送用機器)、オートモビリティ、スペシャルティ、環境インフラ、国際ファイナンスを営んでいます。国内トップクラスのファイナンス会社で、パソコンやサーバー等の情報通信機器リースは業界1位、オートリース分野は業界3位。

芙蓉総合リースってどんな企業?

企業概要

芙蓉総合リースは、みずほ銀行系列の総合リース会社です。時価総額は約3,600億円の中型株。リース・割賦販売、ファイナンスの金融ソリューションビジネスを営んでいます。その他、環境・エネルギーソリューション、コンサル・ソリューションも提供しており、航空機リース、不動産リース、再生可能エネルギー分野などの強化を推進しています。

総合リース会社を徹底比較(全13項目)

今回は、先ほど紹介をした総合リース会社4銘柄を下記の13項目で比較をしていきます。

今回比較をする全13項目
  • チャートの推移
  • 時価総額/自己資本比率
  • 売上高/利益率
  • ROE/ROA
  • 配当利回り/配当性向
  • 予想PER/実績PBR
  • 過去5年間のPER・PBRの相対水準

チャートの推移(過去5年間)

チャート推移を解説

こちらは過去5年間のチャート推移の比較です。

この5年間で株価を最も伸ばしたのは、

  1. 芙蓉総合リース(+83.2%)
  2. 三菱HCキャピタル(+56.3%)
  3. オリックス(+50.3%)
  4. 東京センチュリー(+9.3%)

といった結果になりました。

1位の芙蓉総合リースは15年3月期から9期連続増益と業績は好調で、配当金に関しては上場以来18期連続増配中と魅力的。これらの結果がチャートに表れており、総合リースの中では最も株価を伸ばしています。

時価総額 / 自己資本比率

解説

こちらは、時価総額と自己資本比率の比較資料です。

時価総額に関しては、オリックスが3.3兆円と最も大きく、三菱HCキャピタル、東京センチュリー、芙蓉総合リースと続いていきます。

自己資本比率に関しても、オリックスが最も高く、それ以外の3社は全て15%以下。

この2項目を比較したところ、投資先としての安心感はオリックスが最もあります。

売上高 / 営業利益率

解説

こちらは、売上高と営業利益、営業利益率の比較資料です。

売上高に関しては、時価総額順で並んでおり、オリックスが2.6兆円と最も大きいです。

そして、営業利益率を見てみてもオリックスのみ10%超と頭一つ抜けており、それ以外の3社は全て7%前後と大差はありません。

先ほどに引き続き、業績に関してもオリックスが最も魅力的に見えます。

ROE / ROA

解説

こちらは、ROEとROAの比較資料です。

ROEに関しては、芙蓉総合リースが最も高く11.13%、その次にオリックスの8.25%、三菱HCキャピタルの8.19%と続きます。そんな中、東京センチュリーだけ前期の業績悪化の影響で0.66%と、なんとも言えない水準に落ち込んでいます。

続いて、ROAに関してはオリックスが最も高いものの、上位3社にはそこまで大きな差はありません。

配当利回り / 配当性向

解説

こちらは、予想配当利回りと実績配当利回り、配当性向の比較資料です。

予想配当利回りに関しては、三菱HCキャピタルが最も高く3.91%、その次にオリックス、東京センチュリーと続き、芙蓉総合リースが最も低いです。

また、前期の実績配当利回りを見てみると、4社全てが今期増配の予想ということがわかります。

配当性向に関しては、東京センチュリー以外の3社はまだまだ余力があり、特に芙蓉総合リースに関しては配当性向は26.4%と、今後の増配にも期待をしたいところです。

予想PER / 実績PBR

解説

こちらは、予想PERと実績PBRの比較資料です。

予想PERに関しては、三菱HCキャピタルが最も高く11.3倍、そして芙蓉総合リースが最も低く8.3倍です。

また、実績PBRに関しては、4社全てが0.8倍台とほぼ同水準。4社ともに1倍割れと全体的に割安感のある水準です。

過去5年間相対水準(PER / PBR)

解説

こちらは、過去5年間の予想PER・実績PBRの相対水準の比較資料です。

数値が低ければ低いほど、過去5年間の中で割安な水準にあるということで、平均値が50です。

予想PERに関しては、東京センチュリーのみ50を割っており、しかも0.7と予想PERは過去5年間の中で最も低い水準にあります。三菱HCキャピタル、芙蓉総合リースは過去5年間の中ではPERは高水準で、やや割高感を感じる水準です。

実績PBRに関しても同様で、東京センチュリーのみ割安水準で、他3社はやや割高といった水準。

相場全体が上がっているということもあり、東京センチュリー以外は「割安とは言えない」水準に株価はあるかと思います。

【結論】おすすめの総合リース会社はこれだ!

それではまとめとして、今回比較をした項目別の結果一覧を確認していきましょう。

解説

こちらが、今回比較をした4銘柄の項目別結果の一覧です。

項目別でランキング1位を最も獲得しているのは、オリックスで5項目。そして2位が芙蓉総合リースで4項目といった結果になりました。

オリックスに関しては、企業規模と経営効率といった面で優位性があり、それ以外の項目も「いわゆる平均以上」の水準で、PERやPBRからも「割高感」はそこまで感じませんでした。

少し意外だったのが、個人投資家から大人気の三菱HCキャピタルで、こうやって比較をしてみると「配当利回り以外は平均的」な水準で、利回りの高さと購入単価の低さが個人投資家から人気の理由だということが分かりました。

これらを踏まえて、ボクが最も買いたいと思う銘柄はというと、

YUSUKE

ボクはオリックスの株を最も買いたいと考えています

オリックスは設立初年度を除き、58年間毎期黒字を計上と、驚異的な安定感を誇っています。また、2010年3月期から14期連続で非減配と高配当株投資家にとっては魅力的。

株主優待はなくなってしまいますが、その分増配や自社株買いも期待でき、中長期的に保有したい銘柄のひとつです。

【重要】配当金で人生を豊かにするために

高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい…!

と思っているけど、今はまだ資金が少ない…という方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。

ちなみに、日本を代表するメガバンク三菱UFJフィナンシャルグループ(配当利回り:4.42%)の株は、1株たったの928円ですので、誰でも気軽に購入ができます!(2023年5月29日時点)

昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。

YUSUKE

ボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。

【公式サイト】 https://www.sbisec.co.jp/

SBI証券のS株は買付手数料が無料と言うのは勿論、何よりもアプリやwebサイトがシンプルで直感で操作が可能です!

資産形成を加速させる上でのポイントは、「贅沢をする順番を変える!」ということです。

具体的に解説をすると…、

コンビニでの買い物や、お昼のランチ代、会社の飲み会を1回我慢するだけで、好きな高配当株を買う事が出来ます。ちょっとした我慢を先にすることで、将来的には配当金でランチをしたり、友達と飲みに行ったりすることが出来るようになります。

YUSUKE

誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。

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