最近、PBR1倍割れの銘柄がかなり注目をされているけど、なんでこんなに注目をされているの…?
PBR1倍割れの銘柄の中でも、狙い目の高配当株があれば何か教えてほしい…。
こういった疑問や悩みを抱え、投資先の選定に不安を抱えている方のために、PBR1倍割れの注目高配当株を厳選3銘柄紹介していきます!
上記の内容について、投資を始めたばかりの方でも分かりやすく学ぶことが出来ます。
その結果として、
PBR1倍割れの銘柄がなぜ注目をされているのか凄い勉強になった!
株価が安くなったタイミングで私も高配当株を買ってみたい!
そんな風に、皆さんに感じて頂けるかと思います。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
この記事を最後まで読むことで、有益な投資先について学ぶことができ、「配当金で人生を豊かに」していくことに繋がるかと思います!
PBR1倍割れの注目高配当株について、動画で学びたいという方は下記からご視聴いただけます。
PBR1倍割れの銘柄が「なぜ」注目をされているのか?
2024年1月15日に東京証券取引所は、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業の一覧を公表しました。
東証の集計では、
- プライム市場の40.0%(660社)
- スタンダード市場の11.8%(191社)
が取り組みを開示しており、開示を検討中の企業はプライム市場の9.0%(155社)、スタンダード市場の6.7%(109社)となっています。
東京証券取引所は、今後も毎月公表する方針で、取り組みが進展すれば株価の下支えになるとの見方も出ています。
PBR1倍割れが注目をされるようになったキッカケとは
そもそも「なぜ」PBR1倍割れが注目をされるようになったのでしょうか?
キッカケは約1年前の東京証券取引所からの発表になります。
2023年3月31日に東京証券取引所は、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応等に関するお願いについて」といった発表をしました。
東証が低PBR企業に異例の要請
東京証券取引所の発表の内容がこちらです。
東証プライム市場、東証スタンダード市場の全上場会社を対象に、「資本コストや株価を意識した経営の実現」を要請しました。
一連の対応については3つのステップに分かれており、
自社の資本コストや資本収益性を的確に把握し、取締役会で現状を分析・評価して下さい。
改善に向けた方針や目標・計画期間、具体的な取組みを取締役会で検討・策定し、現状の評価とあわせて、投資家にわかりやすく開示をして下さい。
計画に基づき、資本コストや株価を意識した経営を推進し、投資家との積極的な対話を実施して下さい。
このような3つのステップを上場会社に要請しました。
少し小難しいので一言でまとめると、「ちゃんと株価を意識して経営をしてください」という事です。
上場企業が東証から要請を受けた背景とは
それでは、なぜ今回、上場企業がこのような要請を東証から受けることになったのでしょうか?
その背景がこちらです。
企業が投資家をはじめとするステークホルダーの期待に応え、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現するためには、資本コスト・資本収益性を十分に意識した経営を行うことが重要です。
それであるにも関わらず、プライム市場の約半数、スタンダード市場の約6割の上場会社が、「ROE8%未満」「PBR1倍割れ」と、資本収益性や成長性といった観点で課題があるのが現状です。
こうした現状を踏まえ、東京証券取引所は、資本コストや株価を意識した経営の実現を上場会社に「お願い」という形で要請しました。
PBR1倍割れが問題視されている理由
これら東証の発表を受けて、「PBR1倍割れ」が問題視されていますが、なぜこんなに問題視されているのでしょうか?
PBRとは?
そもそもPBRとは、「Price Book-value Ratio」の略で、企業が保有する純資産に対して、株価が割高なのか?割安なのか?を判断する際に用いる株式指標のひとつです。
株式投資の世界においては、PBRが低いほど、株価が割安であると評価されます。
株価 ÷ BPS(1株あたり純資産)= PBR(倍)
このPBRからは、会社が解散した場合に投資額(株価)のうち、「どれくらい回収できるのか?」を知ることが出来ます。
それでは、日本を代表する世界有数の自動車メーカーの日産自動車の株を例に解説していきます。
BPSは1株あたり純資産のことで、純資産=資産-負債であらわすことができ、返済義務のない会社の資産のことです。
日産自動車の株の場合、PBR=0.43倍で、1株1,310円の純資産を1株563円で買うことが出来ます。
これは、一言でいうと「異常事態」です。笑
なぜ、PBR1倍割れが起きるのか?
PBR1倍割れが異常事態だということは、なんとなく理解できたかと思います。それではなぜ、このようなことが起きてしまうのでしょうか?
その理由は、企業の収益性または成長性が市場に評価されていないからです。
簡単に言うと、PBR1倍割れの企業は、これからどんどん衰退していく会社だと、株式市場から評価をされていることになります。
ですが実際には、日本の上場企業が投資家の目線をあまり意識していなかったり、それを戦略や情報開示に活用できていなかったりすることが過小評価されている理由であったりもします。
ですので、この過小評価されている会社に投資をしていくことで、配当だけではなく、値上がり益も享受していける可能性があります。
注目の銘柄スクリーニング条件とは
つづいて、「業績好調なのにPBR1倍割れの高配当株」を見つける際に用いたスクリーニング条件を公開していきます。
今回は、高配当株投資家に大人気の「銘柄スカウター」の10年スクリーニングを活用していきます。
まずは、マネックス証券のアプリにログインし、「銘柄スカウター(日本株)」を起動していきます。
マネックス証券にまだ口座を持っていない方はマネックス証券公式サイトから開設できます。
※銘柄スカウターの利用にはマネックス証券の口座開設が必須
銘柄スカウターを起動できたら、右上のメニューから「10年スクリーニング」を開きます。
これで準備ができましたので、「新規作成」からスクリーニング条件を入力していきましょう。
銘柄スカウターは「無料」で使えますが、マネックス証券での口座開設が唯一の利用条件です。
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※銘柄スカウターは高配当株投資家に大人気の無料ツールです。
業績好調なのにPBR1倍割れの銘柄の条件
今回はこちらのスクリーニング条件で銘柄を絞りました。
- 時価総額:1兆円以上
- 予想配当利回り:3.0%以上
- 当期利益が過去10年間の最高を更新or更新予想
このスクリーニングを実施した結果、上場企業約3900社のうち19銘柄に絞ることが出来ました。
この19銘柄をそれぞれ分析をした上で、特に注目の3銘柄を今回はPICKUPしています!
同様の条件でスクリーニングをしてみたいという方は、マネックス証券の銘柄スカウターをご利用ください。
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業績好調なのにPBR1倍割れの高配当株
それでは、皆さんが気になっている業績好調なのにPBR1倍割れの高配当株を3銘柄紹介していきます。
今回紹介をする3銘柄は、全てPBRが1倍を割っているにも関わらず、将来的にも成長が期待できる大型の優良株ばかりです。
ただ、あくまでも個人的な見解になってしまうので、
この銘柄も良いんじゃない?
こっちの銘柄の方がおすすめだよ!
といった意見がありましたら、是非コメント欄で気軽に教えて頂けると嬉しいです!
それでは、順番に解説をしていきます!
1銘柄目:住友商事(8053)
業績好調なのにPBR1倍割れの高配当株の1銘柄目は、【8053】住友商事です。
配当に関する情報(2024年1月17日時点)
- 株価:3,330円
- 配当金:1株125円(24年3月期)
- 予想配当利回り:3.75%
住友商事は、総合商社では4番目の総資産を持つ住友グループの総合商社です。時価総額は約4兆1,059億円の大型株。伝統的に北米などの鋼管事業に強みを持ち、このほか、輸送機・建機、メディア事業、不動産、資源など幅広い分野で利益を積み上げるバランスの良い収益構造が特徴です。6事業部門の商品・サービス・開発を「世界66ヶ国・129拠点」にてグローバルに展開。
2銘柄目:三井住友FG(8316)
業績好調なのにPBR1倍割れの高配当株の2銘柄目は、【8316】三井住友FGです。
配当に関する情報(2024年1月17日時点)
- 株価:7,266円
- 配当金:1株270円(24年3月期)
- 予想配当利回り:3.72%
三井住友FGは、三井住友銀行を中核とする大手金融グループです。時価総額は約9.7兆円の大型株。銀行業務を中心に、リース業務、証券業務、資産運用業務、コンシューマーファイナンス業務、システム開発・情報処理業務など、幅広く金融事業を展開しています。
3銘柄目:オリックス(8591)
業績好調なのにPBR1倍割れの高配当株の3銘柄目は、【8591】オリックスです。
配当に関する情報(2024年1月17日時点)
- 株価:2,782円
- 配当金:1株94円(24年3月期)
- 予想配当利回り:3.38%
オリックスは、国内最大手の総合リース会社です。時価総額は約3.4兆円の大型株。リースを起点に「金融」と「モノ」の2つの専門性から関連ビジネスを拡大させ、国内の代表的な企業として業界を牽引しています。米国ではアセットビジネスに加えフィービジネス、アジアではリースを中心にビジネスの多角化推進などグローバル事業を強化中です。
まとめ:PBR1倍割れは今後も注目のテーマ
はい、いかがでしたでしょうか?
今回は、業績好調なのにPBR1倍割れの高配当株を紹介というテーマで解説をしてきました。
みなさん、興味のある銘柄はありましたでしょうか?
PBR1倍割れの銘柄は以前より少なくなったものの、依然として上場企業の1700銘柄以上がPBR1倍割れとなっており、今後も注目をすべき投資テーマのひとつだと考えています。
今回紹介をした銘柄以外にも、銀行や保険会社、不動産会社と多くのPBR1倍割れの高配当株がありますので、ご自身でも合わせて分析をしてみて下さい。
高配当株投資に関するよくあるQ&A
ここからは、高配当株投資に関するよくある質問にお答えしていきます。
上記の質問に対して、順番に回答をしていきます!
Q1 . 高配当株投資におすすめの証券会社はどこですか?
結論:個人的にはSBI証券かと思います。
一番の理由は「業界屈指の格安手数料」です。
SBI証券は「ゼロ革命」と称し、国内株式の売買手数料を「無料」としており、個人投資家にとって圧倒的な地位を築いています。
ちなみに、ボクの運営しているYouTubeチャンネルで高配当株投資家1,427人に「メイン口座で使用している証券会社はどこですか?」とアンケートを取ったところ、下記のような結果になりました。
- SBI証券
公式:https://www.sbisec.co.jp/ETGate
国内初1,300万口座突破! - 楽天証券
公式:https://www.rakuten-sec.co.jp/
楽天ポイントが貯まる・使える! - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
完全無料で使える分析ツールに強み!
※高配当株投資家1400人へのアンケート結果をもとに作成
アンケート結果1位のSBI証券は口座開設数が国内初1,100万口座を突破しており、
どこの証券会社にしようか悩むなぁ…。
という方は、SBI証券に口座を開設しておけば間違いないかと思います。
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※取引手数料は驚異のゼロ円!最も選ばれている証券会社
Q2 . 配当金で月3万円もらうにはいくら必要ですか?
結論:およそ1,500万円の投資元本が必要です。
月3万円(年間36万円)の配当金をもらうためには、税金を考慮すると、年間で約45万円の配当金をもらう必要があります。
年間45万円の配当金を得るためには、配当利回り3%の銘柄に投資する場合、1,500万円の投資元本が必要です。
このような現実を知ると…、
大きな元手がないと、配当金生活は難しそうだね…。
と感じることかと思います。
もちろん、まとまった配当金を得るためには大きな投資元本が必要です。
ですが、いきなり大きな配当金を狙うのではなく、SBI証券のS株などを利用して1株ずつコツコツと高配当株を購入していくのがオススメです。
実際にボクもS株を使って1株ずつコツコツ購入をしていて、やっと資産が2,500万円を超えてきました。
コンビニでの買い物や、お昼のランチ代、会社の飲み会を一回我慢するだけで、好きな高配当株を買うことが出来ます。ちょっとした我慢を先にするだけで、将来的には配当金でランチに行ったり、友だちと飲み会に行ったりすることが出来るようになります。
誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に積み上げていきましょう。
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Q3 . 配当金はいつもらえるんですか?
結論:権利確定日から2~3か月後にもらえます。
すぐに入ってくるわけじゃないんだね…。
配当金はご自身が指定した銀行口座か、証券口座に通常入金されます。
権利確定日に株を持っていたからと言って、すぐに入金されるわけでなく、「意外とタイムラグがある」という点だけ覚えておきましょう。
【重要】配当金で人生を豊かにするために
高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい…!
と思っているけど、今はまだ資金が少ない…という方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。
ちなみに、日本を代表するメガバンク三菱UFJフィナンシャルグループ(配当利回り:4.42%)の株は、1株たったの928円ですので、誰でも気軽に購入ができます!(2023年5月29日時点)
昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。
ボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。
【公式サイト】 https://www.sbisec.co.jp/
SBI証券のS株は買付手数料が無料と言うのは勿論、何よりもアプリやwebサイトがシンプルで直感で操作が可能です!
資産形成を加速させる上でのポイントは、「贅沢をする順番を変える!」ということです。
コンビニでの買い物や、お昼のランチ代、会社の飲み会を1回我慢するだけで、好きな高配当株を買う事が出来ます。ちょっとした我慢を先にすることで、将来的には配当金でランチをしたり、友達と飲みに行ったりすることが出来るようになります。
誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。
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