この記事はこんな方におすすめ!
- 三井住友FGの株に興味がある…。
- 三井住友FGの業績や配当金の推移は良好…?
- 三井住友FGの特徴や強みを知りたい…。

今回は、三井住友FGの株の買い時について分析し、業績や財務、配当金の推移等、注目すべきポイントをまとめました!
この記事を読むことで、高配当株ポートフォリオ作成の参考になるかと思います。
この記事の内容は…
前半では三井住友FGの業績や配当金の推移について、後半では現在の株価水準は割安なのか?それとも割高なのか?について言及をしていくので、ぜひ参考にしてください!
※すぐに『三井住友FGに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【個人的見解】からご覧ください!
注意事項
本記事はボクの銘柄分析の一環としてまとめたもので、ボクの個人的な見解になります。投資をする際は最新の情報を調べた上で、必ず自己責任で投資判断をするようお願いいたします。
動画で見たい方はこちら
参考【最強の安心感】累進配当を宣言している高配当株を厳選3銘柄紹介
高配当株投資の代表的な6つの投資判断基準
投資判断の基準は「投資家」や「投資スタイル」によって様々です。
ボクの軸としている高配当株投資の場合は、業績好調な高配当株に出来るだけ割安な水準で投資をすることが重要なので、以下の6つの観点を重視しています。
上記6つの投資判断基準から三井住友FGの株は買い時なのか?ボクなりに分析をしてみました。
前提条件として…
こちらの記事は『マネックス証券の銘柄スカウター』とチャート分析ツール『TradingView』を活用して、【2023年2月1日時点】での情報をもとに作成をした記事になっておりますので、事前にご理解ください。
三井住友フィナンシャルグループってどんな企業?
三井住友FGのことをよく知らない…という方のために、『三井住友FGがどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。

- 三井住友フィナンシャルグループは、三井住友銀行を中核とする大手金融グループ。3大メガバンクの一角。
- 利ざやの厚い中小企業取引に強み。経費率が相対的に低く、低コスト体質といった特徴。
- 法人向け融資や役務収益が好調。リテールはカード収益が伸びる。債券の実現損失があるものの、株式の売却益は膨らむ。
週足チャートの推移
三井住友FGの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

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- 週足チャートで見ると、2018年3月期に過去最高の売上高を記録し、直近高値の5333円をつける。
- コロナショック時には直近安値の2508円をつけ、2018年の頭から株価は半値以下まで下落。
- 現在は上昇トレンドで推移。
⇒2018年頭につけた高値をブレイクし、更に株価を伸ばす。
業績の推移
三井住友FGの『過去10年間の業績の推移』を確認していきましょう。

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- 売上高は2018年3月期から右肩下がりで推移。過去最高純利益は2014年3月期の8354億円。
- 純利益率に関しては、前期17.2%と大幅上昇。素晴らしい利益率。
- 成長率に関しては、過去3年間で見るとマイナス成長も、過去10年間で見ると着実に増加。
主要な取扱商品の一覧
三井住友FGが『何で稼いでいるのか?』取り扱っている主要な商品と売上高の構成比がこちらです。

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- 売上高に関しては、単一事業セグメントとなっており、純利益率は17.19%と非常に高い。
- 海外売上高比率は、日本の割合が最も大きく63.8%、次に米州の14.7%と続く。海外での売上は約4割と意外と大きい。
今期進捗状況
三井住友FGの『今期の業績は順調なのか?』過去3年間の四半期経常利益の推移と、今期の進捗状況がこちらです。

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- 今期の目標は非開示となってはいるものの、業績は好調。
- 1Qは前期比+21.7%、2Qは前期比+9.8%、3Qは前期比+29.2% と3Q全てで前期比プラスと絶好調。
- 4Qは例年、業績が落ち込む傾向にあるので、本決算に注目。
キャッシュフローの推移
三井住友FGの『資金繰りに問題はないのか?』過去5年間のキャッシュフローの推移を確認してきましょう。

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- 営業CF、フリーCFは、軒並みプラスで推移しており良好。
- 現金・現金等価物は着実に増加。
- 営業CFMは非常に高い。
財務状況の推移
三井住友FGの『財務状況は問題がないのか?』過去10年間の財務状況の推移を確認していきましょう。

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- 総資産、自己資本、有利子負債と右肩上がりと拡大傾向。
- 自己資本比率は常に5%前後で推移しており、非常に安定。
- 資産の割合は現金が74兆円とさすがメガバンクといった金額。
生産性と経営効率の推移
三井住友FGの『生産性と経営効率はどうなのか?』1人当たり純利益とROE/ROAの推移を確認していきましょう。

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- 従業員数は2018年3月期、2020年3月期に減少も、それ以外の年は大幅に増加。
- 従業員の生産性をあらわす1人当たりの純利益は前期700万円と中央値を大きく上回る。
- 経営効率をあらわすROE/ROAは右肩下がりで推移しており正直イマイチ。
配当金と自己株式取得の推移
三井住友FGの『株主還元は魅力的なのか?』過去10年間の配当金と自己株式取得の推移を確認していきましょう。

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- 三井住友FGの配当金は過去10年間で1度も減配なし。
⇒配当性向は右肩上がりで推移も、前期は40%前後と配当余力は十分。 - 増配率に関しては、過去5年間で40.0%増と着実に増配。
- 自己株式の取得に関しては、過去10年間中2期で実施。
⇒総還元性向は過去10年間で34.1%。 - 総還元利回りは、右肩上がりで伸びてきており、前期の総還元利回りは5%超。
⇒過去10年間での総還元利回りの平均値は4.57%。
配当方針に関して
配当は累進的とし、配当性向は2022年度までに40%を目指す方針。
株主優待
三井住友FGは株主優待はありません。
現在の株価は割安なのか?
三井住友FGの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の5項目を確認していきます。
現在の株価水準について
- 予想PERの推移
- 実績PBRの推移
- 配当利回りの推移(過去5年間)
- 目標株価 / アナリストの評価
- テクニカル指標の状況
予想PER/実績PBR/予想配当利回り
三井住友FGの『現在の株価水準は割安なのか?』予想PER/実績PBR/予想配当利回りの推移がこちらです。

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- 過去5年間の予想配当利回りの推移を見ると、最大値は7.06%、平均値は4.96%、最小値は3.18%。
⇒現在の配当利回りは4.05で、最近の株価上昇に伴い利回りは低下中。 - 予想PERに関しては現在10.1倍で、過去2年間レンジ、過去5年間レンジともに中央に位置。
- 実績PBRに関しては現在0.62倍で、過去2年間レンジ、過去5年間レンジともに中央よりも高い水準に位置。
目標株価 / テクニカル指標
三井住友FGの目標株価 / テクニカル指標の状況がこちらです。

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- アナリストは三井住友FGに対して『強い買い』の評価をしており、目標株価は『現在の株価から+7.24%の6090円』。
- 週足のテクニカル指標では、オシレーターは現在『売り』、移動平均線は現在『強い買い』で、総合的には『買い』といった状況。
個人的見解
三井住友フィナンシャルグループについてあらゆる角度から企業分析をした結果、超簡単にまとめると下記のようになります。
個人的見解
- 業績は過去10年間で見ると、低金利禍ということもあり横ばいでの推移。
⇒金利の上昇が期待される今後に期待。 - キャッシュフローは営業CF、フリーCFともに軒並みプラスで推移しており良好。
⇒営業CFMはとても高い。 - 財務状況は総資産、自己資本ともに拡大傾向で、自己資本比率は5%前後で安定。
- 生産性は1人当たり純利益700万円と中央値を大きく上回った水準。
- 株主還元は過去10年間で減配は1度もなし。配当性向は40%前後で推移と余力は十分。
- 割安性は過去5年間で見ると、比較的割高な水準。
これらを踏まえて、ボクの個人的見解は三井住友フィナンシャルグループは業績堅調な高配当株の一つで、金利の上昇が期待されている現在の経済状況を踏まえると、過去5年間の中では比較的割高感があるもののまだ魅力的な水準という見解です。
ただ、株価が急騰したこのタイミングで焦って投資をする必要はなく、落ち着いて押し目を狙っていきたいところ。

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注意事項
あくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。