2503｜キリンホールディングス

こちらを見て頂くと分かる通り、キリンの株価は1900円から2300円のレンジでの推移が基本です。時々レンジをブレイクすることもありますが、この5年間はほぼ一定の値動き。現在はレンジ下限から上昇してきているところで、再び2300円を目指し上昇しています。

こちらは、キリンHDのセグメント別業績に関する資料です。
2024年度は酒類、飲料と前期比で増益を達成。飲料セグメントに至っては前期比プラス22.2%の増益、その中でも特にCoke Northeastの増益幅が大きく、事業利益全体での増益に大きく貢献しました。

売上高に関しては22年12月期から3期連続で増収しており、前期は過去最高売上を達成しました。ただ、前期はヘルスサイエンス事業の構造改革の影響もあり、営業利益、純利益ともに大幅減益といった結果になっています。

今期の目標は1500億円と、前期の582億円から大幅増益の計画を掲げています。ただ、前期の下半期に大きく失速しており、今期は1Qの決算から注目をして見ていきたいです。

EPSは年によって大きく増減していますが、BPS（1株純資産）は右肩上がりで伸び続けています。配当に関しても、この5年間は一度も減配しておらず、増加傾向で推移。前期の配当性向は98.8%とかなり高くなっていますが、今期は大幅増益の計画かつ増配の計画となっています。
配当方針に関しては、安定的かつ持続的な配当を実現するためDOE5%以上を目安とし、原則として累進配当を実施する方針です。

配当総額はこの5年間550億円前後での推移。自社株買いに関しては、21年12月期の一度のみの実施となっています。

自社株買いを実施した17年、19年、21年に総還元利回りは5%を超えるも、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.79%です。ただ、実績配当利回りとなると2.51%まで下がってくるので、現在の予想配当利回り3.58%はキリンホールディングスにとってはかなり高い水準かと思います。