三菱UFJの株価は今後どうなる?株価上昇の理由や配当落ち後の値動きについても言及

三菱UFJ FGの今後の買い時について知りたい。

三菱UFJ FGの将来性ってどうなの?

皆さんのこのようなお悩みにお応えし、

三菱UFJ FGの、

  1. 業績は成長しているのか?
  2. 配当や株主優待は充実しているのか?
  3. 現在の株価は割安なのか?

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

本記事の内容はこちら
  • 三菱USJFGはどんな会社なのか?
  • 三菱UFJFGの将来性について
  • 三菱UFJFGは「今」買い時なのか?
  • 三菱UFJ株のお得な買い方とは?
YUSUKE

この記事は、元メガバンク出身の高配当株マニアが執筆しました。

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目次

三菱UFJってどんな企業?

企業概要

三菱UFJ FGは、三菱UFJ銀行を中核とする国内最大の金融グループです。時価総額は約21.2兆円の大型株。銀行業務、信託銀行業務、証券業務を中心に、クレジットカード・貸金業務、リース業務、資産運用・投資運用業務等、幅広く金融事業を展開しています。

三菱UFJは何で稼いでいるのか?

それでは、三菱UFJが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。

セグメント別業績に関する資料

2023年度の営業純益に関しては、コーポレートバンキング事業が5448億円と最も大きく、グローバルCIB、グローバルコマーシャルバンキング事業と続きます。

このコーポレートバンキング事業とは、日系大企業のクライアントを対象に、貸出や資金決済、外国為替などのサービスや、M&A、不動産関連ビジネスなどグループ各社の専門性を活かした総合的なソリューション提供を通じて、クライアントの企業価値向上に貢献する事業のことです。

また、グローバルコマーシャルバンキング事業は、出資先であるタイのアユタヤ銀行などのパートナーバンクを通じて、海外にて金融サービスを提供する事業のことで、営業純益は3番目に大きい事業となっており、三菱UFJは海外でも積極的に事業を営んでいます。

2023年度のP/Lサマリーに関する資料

業務粗利益の増減要因を確認すると、前年の投信解約益の剥落や米ユニオンバンク売却の影響などがあり減収も、これらを除けば預貸金収益を中心に増収となっています。

また、株式等売却損益も3814億円あり、前期比でプラス775億円と大幅増益となりました。

三菱UFJの業績推移

それでは、三菱UFJの『業績は成長しているのか?』を把握するために、

  1. 売上高の推移
  2. 利益率の推移

上記の2項目について確認をしていきましょう。

売上高の推移

  • 売上高に関しては、コロナ禍に一時落ち込むも、23年3月期には復調し、2期連続で過去最高を更新中。
  • 経常利益に関しては、2015年3月期以降は低調な推移となっていたものの、前期は一転過去最高益を大幅に更新しました。

最新の決算短信

  • 前期24年3月期4Q終了時点で、売上高は前期比+28.1%、経常利益+108.5%、純利益+33.5%となっています。
  • 配当に関しては、前期の1株41円から今期は1株50円の予想と、増配率は21.9%です。
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今期は前期から純利益0.6%増の目標を掲げており、各種経済情勢にもよりますが、どこまで業績を伸ばせるのか注目です。

利益率の推移

  • 経常利益率に関しては、右肩下がりで推移をしてきてはいるものの、前期24年3月期は17.9%と高水準。
  • 当期利益率に関しても、下降気味で推移してはいるものの、12%以上は維持しており、前期も12.5%とまずまずの水準です。

ここで、同業種のライバル企業「三井住友FG」の利益率と比較してみましょう。

三菱UFJFG
  • 経常利益率:17.90%
  • 当期利益率:12.54%
三井住友FG
  • 経常利益率:15.67%
  • 当期利益率:10.29%
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経常利益率、当期利益率ともに、ライバルの三井住友FGを上回っており、三菱UFJは魅力的な利益率ということが分かります。

三菱UFJの株主還元姿勢

つづいて、三菱UFJの『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、

  1. 配当金の推移
  2. 自社株買いの推移
  3. 株主優待

上記の3項目を確認していきましょう。

配当金の推移

  • 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2022年3月期から3期連続増配中。
  • 配当性向に関しては、緩やかに上昇をしてはいるものの、前期は32.7%と低く、配当余力はまだまだあります。
配当方針

配当性向を40%程度とし、利益成長を通じた1株当たり配当金の安定的・持続的な増加を基本方針としています。

予想配当利回りの推移

予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、

  • 最大値:6.52%
  • 平均値:4.30%
  • 最小値:2.51%
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現在の予想配当利回りは3.00%で、平均値を大きく下回っており、三菱UFJにしては少し物足りない利回り水準です。

自社株買いの推移

  • 自社株買いに関しては、過去10年間中9期で実施と積極的。
  • 総還元性向は、70%を超える年もありますが、基本的には50%前後で推移と全く問題のない水準です。

総還元利回り

  • 総還元利回りに関しては、全体的に高水準で、前期の24年3月期には5.14%と高還元。
  • また、過去10年間での総還元利回りの平均値は5.31%と、非常に魅力的な利回り水準かと思います。
YUSUKE

三菱UFJの株主還元は、配当に加えて、自社株買いにも積極的で、総還元利回り5%超は高配当株投資家にとっては魅力的です。

株主優待

三菱UFJフィナンシャルグループには株主優待はありません。

三菱UFJの株に対するQ&A

それでは、三菱UFJの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。

注意事項

こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。

三菱UFJは将来性のある企業ですか?

三菱UFJは将来性のある企業だと思いますか?

結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。

三菱UFJの魅力
  • 三菱UFJ FGは三菱UFJ銀行を中核とする国内最大の金融グループとして日本の経済を支えている企業です。
  • 配当に関しては、増配基調で推移しており配当性向も30%前後と余力も十分。
  • 自社株買いにも積極的で、過去10年間中9期で実施。
  • 三菱UFJは、銀行業務だけにとどまらず、証券、信託銀行業務、資産管理など、多岐にわたる金融サービスを提供しており、一つのセクターに依存しない安定した収益基盤を持っています。
  • これらに加えて、海外でも事業を展開しており、更なる成長機会を狙っています。

これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、

YUSUKE

三菱UFJの株は、高配当株ポートフォリオから外すことの出来ないエース級の銘柄です。

三菱UFJの株は「今」買い時ですか?

それでは、三菱UFJの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。

こちらは、週足5年チャートです。

コロナショック時には株価380円まで下落しますが、そこからは上昇トレンドで推移。2022年の末頃から勢いが増し、24年6月頃には直近高値の1723.5円まで株価を上げてきています。

YUSUKE

個人的には、予想配当利回り4.0%(株価1,250円)をひとつの購入目安としています。

※あくまでも個人の見解です。

もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。

三菱UFJの配当落ち後は狙い目ですか?

三菱UFJ FGの株の購入を検討している人の多くが気になっているであろう、「配当落ち後は狙い目なのか?」について検証をしてみました。

こちらが、直近過去5回の配当落ち後の値動きになります。

過去5回全てで株価は一時的に下落をしていることが分かります。

結論:配当落ち後は狙い目のひとつとしてアリ

それでは、『どのくらい配当落ち後に株価は下げているのか?』過去5回の値動きについて詳細をまとめてみました。

配当落ち後の値動きのまとめ
  1. 2023年3月期の中間配当1株16円
    【権利付最終日22/09/28終値】683.2円
    ⇒【22/10/03安値】632.6円(-50.6円)
  2. 2022年3月期の期末配当1株14.5円
    【権利付最終日22/03/29終値】795.8円
    ⇒【22/04/07安値】735.7円(-60.1円)
  3. 2022年3月期の中間配当1株13.5円
    【権利付最終日21/09/28終値】688.7円
    ⇒【22/10/05安値】625.3円(-63.4円)
  4. 2021年3月期の期末配当1株12.5円
    【権利付最終日21/03/29終値】618.5円
    ⇒【22/04/02安値】587.0円(-31.5円)
  5. 2021年3月期の期末配当1株12.5円
    【権利付最終日22/09/28終値】445.5円
    ⇒【22/09/30安値】415.9円(-29.6円)

こちらを見て頂くと分かる通り、直近5回全て約1週間ほどで株価は受取配当金以上の値下がりをしていることが分かります。

この結果、三菱UFJフィナンシャルグループの株は配当落ち後に狙うのはアリと言えます。

三菱UFJの株価が安いのはなぜですか?

三菱UFJ FGの「株価が安い(低い)理由」のひとつは、より多くの個人投資家が買えるように、株式をたくさん発行しているからです。

そもそも、会社の価値は時価総額であって株価ではありません。

三菱UFJ FGの時価総額は約16.3兆円で発行株式数は約126億株(2023年11月29日時点)です。

この会社の価値である時価総額を発行株式数で割った値が株価になります。

概算で計算をすると…

16.3兆円÷126億株=1,293円(株価)

つまり、発行株式数が126億株も発行をされているから株価が1,293円と安いわけであって、仮に10分の1の12.6億株しか発行をされていなければ株価は12,930円になるわけです。

三菱UFJ FGの株価が安い(低い)メリット

三菱UFJ FGの株価が安いことのメリットとして、私たち投資家にとっては株価が安いことで売買をしやすくなります。

また、企業側としても、株価が高ければ買えなかった層の投資家からも資金を調達することができるので、より多くの資金が集まる可能性が高いです。

ただその反面、株価が安いことで質の良くない投資家も多くなる傾向にもあるので注意が必要です。

三菱UFJの株はどうやって買うんですか?

三菱UFJの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。

高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。

高配当株のお得な買い方の手順4STEP
  1. 手数料の安い証券会社に口座を開設する
  2. 開設した口座に入金する
  3. 銘柄を検索し、買付注文を入れる
  4. 購入完了

証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。

といった質問をよく頂きます。

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YUSUKE

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昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。

YUSUKE

ボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。

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YUSUKE

誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。

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