この記事は、KDDI(9433)の株に投資を検討している方に向けた記事となっております。
❶ 業績は成長しているのか?
❷ 収益源はなんなのか?
❸ 株主還元は充実しているのか?

これらの投資判断基準について詳しく分析したうえで、最終的には個人的な見解を述べていきます。
こちらの記事は、筆者の投稿時点での見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は最新の情報を分析した上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
企業の概要について


KDDIは国内2位の大手電気通信事業会社。個人向け通信、国内・国際通信、法人向け・グローバルサービスを提供。国内・国際通信全般を手掛け、専用線、固定電話サービス、携帯電話、プロバイダ、衛星電話の電気通信役務を担う。5G、DX、金融、エネルギー、LX、地域共創、宇宙、教育、ヘルスケア、モビリティをビジネス領域に事業を展開。
チャート推移


KDDIの株価は、コロナショック時に一時1,302円まで下げるも、その後は綺麗な上昇トレンドを形成。25年の2月頃には上場来高値2,655円をつけ、約5年間で株価は2倍にまで伸びました。競合他社のNTTが株価を大きく下げている中、KDDIは依然として高値圏での推移が続いており、ここから更に株価を伸ばしていくことが出来るのか注目です。
業績の推移


売上高に関しては緩やかではあるものの、右肩上がりで伸び続けています。営業利益と当期利益は前期の24年3月期に減益となるも、今期は再び過去最高益を更新する計画となっています。
セグメント別業績


売上高はパーソナルセグメントの割合が最も大きく、構成比は全体の77.1%となっています。また、営業利益に関してもほぼ同様の構成比率となっており、個人に向けたサービスがKDDIの1番の強みです。加えて、利益率に関してもパーソナルとビジネスの両セグメントともに15%超と非常に高い利益率となっています。
四半期純利益の推移


今期の目標6,900億円に対して、3Q終了時点での進捗率は77.8%とまずまず。ただ、前期比では現段階で若干の減益となっており、最終4Qでどこまで業績を伸ばせるのか注目です。
配当の推移


配当金は右肩上がりで増え続けており、2003年3月期から22期連続で増配中。配当性向は前期45.8%と配当余力はまだまだあります。
配当方針に関しては、中期経営戦略において、持続的な成長に向けた成長投資(1株当たり当期利益 7年後1.5倍)や株主還元強化(配当性向40%超、機動的な自己株式取得)を引き続き強化していく方針です。
株主還元の推移


KDDIは配当に加えて自社株買いも積極的に実施しており、過去5年間で4期も実施。ここ数年は配当総額と同水準の自社株買いを実施してはいるものの、総還元性向は全体的に問題のない水準かと思います。思います。
総還元利回りの推移


配当利回りは19年3月期に4.12%まで上がるも、そこからは下落傾向。総還元利回りも大規模な自社株買いを実施した21年3月期に8.62%まで上昇するも、そこからは落ちてきています。配当利回りの10年平均は2.98%と3%を割ってはいますが、総還元利回りの10年平均は5.22%とかなりの高水準です。また、現在の予想配当利回りは3.04%と、KDDIにしては平均的な利回り水準となっています。
個人的見解
KDDI(9433)
現在値:2,326.5円 時価総額:10兆1,987億円
自己資本比率 | 37.1 % | PER(予) | 13.7 倍 |
ROE(実) | 12.30 % | PBR(実) | 1.81 倍 |
ROA(実) | 4.89 % | 配当利回り(予) | 3.12 % |
更新日:2025年4月7日
KDDIの株主還元は配当だけではなく、自社株買いにも積極的で、株主優待では「Pontaポイント」も貰うことが出来ます。業績に少し陰りが見えるものの、22期ものあいだ連続で増配をしており、利回りが上昇してきている現在は魅力的な優良高配当株のひとつかと思います。
読者の方からよくあるQ&A



それでは最後に、読者の方からよくある質問についてお答えしていきます!
Q. KDDIの株は買った方が良いでしょうか?
正直な話、それぞれの投資戦略によっても変わってくるので何とも言えませんが、ボクはポートフォリオの一部として保有しています。
- KDDIは人々の生活から切り離すことの出来ない通信インフラを提供している企業です。インターネットを利用しない世界はなかなか考えることが出来ないので、安定した業績を今後も期待できるかと思います。
- ここまで解説をしてきたように、KDDIは株主還元に積極的な企業です。目先の株価に左右されることなく、配当や株主優待をもらえるのは魅力的です。
- KDDIはディフェンシブ銘柄の代表格ともいえる銘柄で、好不況に左右されづらい銘柄と言われています。長期で資産運用することを考えると、ディフェンシブ銘柄をポートフォリオの一部に組み込むのはセオリーかと思います。
Q. KDDIの株の買い時・売り時はいくらですか?
この質問もよく頂くのですが、それぞれの投資手法や考え方によって変わってくるので、一概には言えません。
ただ、ボクは配当利回りとPER、PBRを基準に売買しており、その中でも配当利回りが3.5%を超えてきたらKDDIの株は購入を検討しています。
Q. KDDIの株100株で配当金はいくらになりますか?
KDDIの現在の株価は約2300円で配当金は1株72.5円です。つまり、100株約23万円分の株を保有して、配当金は7,250円になります。
Q. 配当金で生活をするためにはどうしたら良いのですか?



高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい…!
と思っているけど、今はまだ資金が少ない…という方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。
ちなみに、皆さんの生活には欠かすことの出来ない日本No.1の通信会社NTTの株は1株たったの150円ほどですので、誰でも気軽に購入が出来ます👍


昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。



ボク自身もSBI証券を活用して1株ずるコツコツと高配当株を購入しています!
【公式サイト】 https://www.sbisec.co.jp/
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口座が開設されるまでには多少時間がかかりますので、「高配当株を買いたい!」と思った時に買うことが出来るように事前に開設の手続きをしておくことをオススメします👍
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