KDDIの株を買うべき3つの理由と今後の買い時とは?

KDDIの株を買うべき3つの理由について知りたい。

KDDIの今後の買い時っていつなの?

皆さんのこのようなお悩みにお応えし、

KDDIの、

  1. 業績は成長しているのか?
  2. 配当や株主優待は充実しているのか?
  3. 現在の株価は割安なのか?

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。

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目次

KDDIってどんな企業?

企業概要

KDDIは、携帯電話事業で国内シェア2位の大手電気通信事業会社です。時価総額は約9.9兆円の大型株。グローバルビジネスでは世界60都市100拠点のネットワーク、世界20都市40拠点超のデータセンターサービスを展開。最近はクレジットカード・銀行・証券等の決済・金融事業、ケーブルテレビやテレビ通販など事業領域を拡大中です。

KDDIは何で稼いでいるのか?

それでは、KDDIが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。

こちらは、セグメント別業績に関する資料です。

2023年度の売上高に関しては、パーソナルセグメントの売上が約77%と大部分を占め、残りがビジネスセグメントとなっています。

利益率に関しては、パーソナルセグメントが15.60%、ビジネスセグメントが16.76%と両セグメントともに高水準を維持しています。

つづいて、パーソナルセグメントの内訳について詳しく見てみると、モバイル通信料収入の割合が最も大きく、つぎに固定通信料収入の割合が大きくなっています。

さらには、端末販売収入の金額も大きく、KDDIの事業基盤はやはり通信関連事業だということが分かります。

KDDIの業績推移

それでは、KDDIの『業績は成長しているのか?』を把握するために、

  1. 売上高の推移
  2. 利益率の推移

上記の2項目について確認をしていきましょう。

売上高の推移

  • 売上高に関しては、右肩上がりで伸び続けており、2017年3月期から8期連続で過去最高を更新。
  • 営業利益に関しては、2001年3月期から続いた23期連続増益が前期で止まるも、今期は一転、過去最高益を更新する予想となっています。

最新の決算短信

  • 今期25年3月期1Q終了時点で、売上高は前期比+4.2%、営業利益+3.9%、純利益0.0%、進捗率は純利益で25.6%となっています。
  • 配当に関しては、前期の1株140円から今期は1株145円に増配、増配率は3.5%です。
YUSUKE

今期は前期から純利益8.2%増の計画を掲げるも、前期・前々期と比較をすると1Q時点での進捗は若干出遅れており、本決算までどういった決算が出てくるのか注目です。

利益率の推移

  • 営業利益率に関しては、15%~20%の間を推移してはいるものの、前期は16.7%と低水準。
  • 当期利益率に関しては、16年3月期以降はかなり安定しており、常に12%前後での推移となっています。
YUSUKE

参入障壁の高い通信事業だけあって、利益率は全体的に高く、非常に安定していることが見て取れます。

ここで、同業種のライバル企業「NTT」の利益率と比較してみましょう。

KDDI
  • 営業利益率:16.71%
  • 当期利益率:11.09%
NTT
  • 営業利益率:14.38%
  • 当期利益率:9.57%
YUSUKE

営業利益率、当期利益率ともに業界No.1のNTTを上回っており、素晴らしい利益水準ということが分かります。

KDDIの株主還元姿勢

つづいて、KDDIの『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、

  1. 配当金の推移
  2. 自社株買いの推移
  3. 株主優待

上記の3項目を確認していきましょう。

配当金の推移

  • 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2003年3月期から驚異の22期連続増配中。
  • 配当性向に関しては、緩やかに上昇をしてきてはいるものの、前期は45.8%と余力はまだまだあります。
配当方針

「配当性向40%超」と「利益成長に伴うEPS成長」の相乗効果により、今後も、持続的な増配を目指す方針。

予想配当利回りの推移

予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、

  • 最大値:4.52%
  • 平均値:3.43%
  • 最小値:2.76%
YUSUKE

現在の予想配当利回りは3.21%で、平均値近辺での推移となっており、KDDIにしては平均的な利回り水準です。

自社株買いの推移

  • 自社株買いに関しては、過去10年間中8期で実施と積極的。
  • 総還元性向は、緩やかに上昇をしてきており、10年平均では69.0%と余力はまだあります。

総還元利回り

  • 総還元利回りに関しては、徐々に上昇をしてきており、前期の24年3月期には5.74%と高還元。
  • また、過去10年間での総還元利回りの平均値は5.19%と、非常に魅力的な利回り水準かと思います。
YUSUKE

KDDIは配当に加えて自社株買いにも積極的な企業で、22期ものあいだ連続で増配を実施している魅力的な銘柄のひとつかと思います。

株主優待

» 企業のページで詳細を確認する
YUSUKE

KDDIの株主優待は、100株以上(約45.1万円分)保有の株主に対して、「2,000円相当の自社関連特典」が贈呈されます。

KDDIが株主優待を廃止しない理由とは?

オリックスやJTを筆頭に、近年の株主優待廃止の理由を確認すると、「公平な利益還元のため」が占める割合が増加傾向にあります。

株主優待は、

  • 大口の投資家にとってメリットが薄い
  • 機関投資家や外国人投資家にとってメリットが薄い

などといった課題を抱えているとの指摘もあり、株主の平等性の観点から廃止する企業が増えてきています。

YUSUKE

ただ、自社のサービスや商品を株主に優待として提供し、知ってもらう事で、売上が増加し、株価上昇へと繋がれば全ての投資家にとってメリットがあります。

その点、KDDIの提供している株主優待は、自社サービスを利用してもらう機会を提供する株主優待となっており、優待内容(金額)も大きすぎない内容ですので、株主優待を廃止する可能性は低いのかなと、ボクは考えています。

KDDIの株に対するQ&A

それでは、KDDIの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。

注意事項

こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。

KDDIは将来性のある企業ですか?

KDDIは将来性のある企業だと思いますか?

結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。

KDDIの魅力
  • KDDIは携帯電話事業で国内シェア2位の大手電気通信事業会社です。
  • 業績は安定成長を続けており、我々が生活を送る上でなくてはならない通信インフラ企業。
  • 配当に関しては、22期連続増配中で配当性向も40%前後と余力も十分。
  • 政府において、デジタル実装を通じた地域活性化を推進する「デジタル田園都市国家構想」が掲げられるなどKDDIにとっては追い風。

これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、

YUSUKE

KDDIの株は、高配当株ポートフォリオから外すことの出来ないエース級の銘柄です。

KDDIの株は「今」買い時ですか?

それでは、KDDIの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。

こちらは、週足5年チャートです。

2020年10月の安値2604円から株価は右肩上がり。コロナショックも上手く切り抜け、綺麗な上昇トレンドを形成しています。

2024年に入ってからは上場来高値の5080円をつけた後に、株価を大きく下げるも、ここから再度高値を更新していけるのか注目です。

YUSUKE

個人的には、予想配当利回り3.5%(株価4142円)をひとつの購入目安としています。

※あくまでも個人の見解です。

もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。

KDDIの株はどうやって買うんですか?

KDDIの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。

高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。

高配当株のお得な買い方の手順4STEP
  1. 手数料の安い証券会社に口座を開設する
  2. 開設した口座に入金する
  3. 銘柄を検索し、買付注文を入れる
  4. 購入完了

証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。

といった質問をよく頂きます。

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ボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。

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