JACリクルートメント（2124）

この記事では、

1. 業績は成長しているのか？
2. 収益源はなんなのか？
3. 株主還元は充実しているのか？

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

企業の概要について

チャート推移

こちらは、JACリクルートメントの週足5年チャートです。

JACリクルートメントの株価は、20年4月頃に安値221円をつけてからは綺麗な上昇トレンド。24年4月には上場来高値に迫る1株810円まで上昇し、現在も高値圏での推移が続いています。

セグメント別業績

こちらは、セグメント別業績に関する資料です。

• 23年12月期の売上高に関しては、国内人材紹介事業が全体の約88%と大部分を占め、前年同期比でも大きく伸びています。
• つぎにセグメント別利益について見ていくと、売上高から一転、国内人材紹介事業が全体の98%を占めており、利益のほぼ全てを稼いでいます。

こちらは、業種別売上高の状況に関する資料です。

• こちらに書いてある通り、IT業界は一部クライアントで採用抑制があり昨年比減ではあるものの、それ以外の業界は昨年比13%～22%増と好調に推移しています。

業績の推移

こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。

• 売上高に関しては、綺麗な右肩上がりのグラフとなっており、2023年12月期には過去最高を更新。
• 営業利益に関しても、前期に引き続き過去最高益を更新しており、堅調に推移しています。

四半期純利益の推移

こちらは、四半期純利益に関する資料です。

• 今期の進捗率は2Q終了時点で47.9%
• 1Qは前期を上回るも、2Qは前期から10％超の減益。今期は3期連続で過去最高益を更新する見込みも、下期での業績次第となっており、今後の業績にはしっかりと注目をしておきたいところです。

配当金の推移

こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。

• 配当金に関しては、コロナ禍で一時減配するも、増配基調で推移しており、現在は2期連続で増配中。
• 配当性向に関しては、18年12月期以降は60%以上で推移しており、比較的高水準となっています。

自社株買いの推移

こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。

• 自社株買いに関しては、過去10年間中2期で実施。
• 総還元性向は、緩やかに上昇をしてきており、10年平均で76.6%と還元余力は大きくはありません。

総還元利回りの推移

こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。

• 総還元利回りに関しては、徐々に上昇をしてきており、2018年12月期以降は3％超で推移。
• また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.62%と、まずまずの利回り水準。現在の予想配当利回りは3.44%となっており、過去10年間の実績配当利回りの平均値は上回っています。