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【今後の見通し】積水ハウス(1928)の買い時について|配当金や株主優待は?業績や株価から徹底分析!

2022年12月24日

この記事はこんな方におすすめ!

  • 積水ハウスの株を買おうか悩んでる
  • 積水ハウスの業績や配当金の推移は?
  • 積水ハウスの特徴や強みを知りたい
積水ハウスの株に興味があるんだけど、今の株価は割安?それとも割高?

今回は、積水ハウスの株の買い時について分析し、業績や優待内容、配当金の推移等、注目すべきポイントをまとめました!

この記事を読むことで、高配当株ポートフォリオの作成の参考になるかと思います。

この記事の内容は…

記事前半では積水ハウスの業績や配当金の推移について、後半では現在の株価水準は割安なのか?それとも割高なのか?について言及をしていくので、ぜひ参考にしてください!

※すぐに『積水ハウスに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【個人的見解】からご覧ください!

注意事項

本記事はボクの銘柄分析の一環としてまとめたもので、ボクの独断と偏見が含まれた個人の見解になります。投資をする際は最新の情報を調べた上で、必ず自己責任で投資判断をするようお願いいたします。

高配当株投資の代表的な6つの投資判断基準

投資判断の基準は「投資家」や「投資スタイル」によって様々です。

ボクの軸としている高配当株投資の場合は、業績好調な高配当株に出来るだけ割安な水準で投資をすることが重要なので、以下の6つの観点を重視しています。

上記6つの投資判断基準から積水ハウスの株は買い時なのか?ボクなりに分析をしてみました。

前提条件として…

こちらの記事は『マネックス証券の銘柄スカウター』とチャート分析ツールの『Trading View』を活用して、【2022年12月20日時点】での情報をもとに作成をした記事になっておりますので、事前にご理解ください。

積水ハウスってどんな企業?

積水ハウスのことをよく知らない…という方のために、『積水ハウスがどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。

【1928】積水ハウスの公式HP

企業概要

積水ハウスは戸建て住宅大手、プレハブ住宅メーカーで首位級の企業。1960年に積水化学工業のハウス事業部が分離して発足。全国直販体制の営業力と高級プレハブのブランド力は抜群。アパートなど賃貸住宅の建設請負・一括借り上げマンション、分譲アパートでも有力。こうした住宅周りのほか、東京や大阪など主要都市での大型オフィスやホテルなどの再開発も手がける。近年では国内のリフォーム事業と米国を中心とした海外の不動産開発や住宅事業の育成を進めている。

各種指標

積水ハウスの各種指標を確認していきましょう。

各種指標

  • 時価総額は大和ハウス工業に次ぐ業界2位、自己資本比率は大和よりも高い
  • 予想PER/実績PBRは大和ハウス工業とほぼ同水準
  • 経営効率をはかる指標のひとつのROE/ROAは大東建託が大和と積水ハウスを大きく上回る

チャート推移

積水ハウスの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

週足 / 日足チャート

  • 週足チャートで見ると、コロナショック時につけた安値の1551円から2022年11月末には2594円と+67.2%の上昇
    ⇒綺麗な右肩上がりのチャートで、現在はちょうどトレンドラインの下限に位置
  • 日足チャートで見ると、直近高値の2594円から現在の2329円まで-10.2%と株価は急落
    ⇒出来高の厚い2450円から2500円のレンジを下にブレイク
  • 実績配当利回りを見ると、2022年頭の3.25%から緩やかに上昇してきており、現在は4%超

業績の推移

積水ハウスの過去10年間の業績の推移がこちらです。

業績の推移

  • 売上高は綺麗な右肩上がりのグラフで、前期は売上高、純利益ともに過去最高を更新
  • 営業利益率、純利益率は横ばいでの推移
  • 売上高の過去10年間での成長率は69.2%増ですが、当期利益は10年間で431.4%増と素晴らしい成長率
  • 海外売上高比率は米国での売上が11.5%ありますが、日本の売上が84.2%と多くを占める

主要な取扱商品の一覧

積水ハウスが『何で稼いでいるのか?』取り扱っている主要な商品がこちらです。

主要な取扱い商品

  • 戸建て住宅(鉄鋼住宅、木造住宅、ゼロエネルギー住宅…)
  • 分譲戸建・マンション(グランドメゾン…)
  • 賃貸住宅(シャーメゾン…)
  • 高齢者向け賃貸住宅、介護施設建築
  • 開発事業(都市開発、商業施設、ホテル、賃貸マンション…)
  • 国際事業(複合開発、戸建住宅請負、商業施設開発…)

事業の特徴 / 強み

積水ハウスの事業の特徴、強みについて確認をしていきましょう。

売上高の構成比

  • 不動産フィー:22.5%
    (利益構成比:18.2% / 利益率:8.58%)
  • 国際事業:14.9%
    (利益構成比:18.1% / 利益率:12.89%)
  • 賃貸住宅:14.8%
    (利益構成比:20.2% / 利益率:14.47%)
  • 戸建住宅:13.5%
    (利益構成比:15.3% / 利益率:12.04%)
  • 建築・土木:10.4%
    (利益構成比:5.5% / 利益率:5.59%)
  • リフォーム:6.0%
    (利益構成比:9.2% / 利益率:16.30%)

売上高が最も大きいのは不動産フィーですが、利益が最も大きいのは賃貸住宅です。

利益率を見ていくと、最も高いのはリフォームの16.30%で、続いて賃貸住宅の14.47%と続いていきます。

売上高、利益の構成比は一つの事業に偏ることなくバランスの良い構成比率

今期進捗状況

積水ハウスの過去3年間の四半期経常利益の推移と、今期の進捗状況がこちらです。

今期の進捗状況

  • 今期目標に対して、3Q終了時点で残り22.1%と進捗は問題なし
  • 1Qに前期比+54.8%、2Qに+10.4%も、3Qは前期比-4.0%といった結果
  • グラフを見ると、四半期ごとの業績の偏りがほとんどないことが分かる

キャッシュフローの推移

積水ハウスの過去5年間のキャッシュフローの推移がこちらです。

キャッシュフローの推移

  • 営業CF、フリーCFと毎年プラスで推移と良好
  • 現金・現金等価物は右肩上がりで推移も、2022年1月期は前期比でマイナス
  • 営業CFMはコロナ前の2020年1月期をピークに下落基調

財務状況の推移

積水ハウスの過去10年間の財務状況の推移がこちらです。

財務状況の推移

  • 総資産、自己資本は右肩上がりで推移しており拡大傾向
  • 有利子負債は2020年1月期から3年連続で減少しており、自己資本比率は緩やかに上昇
  • 総資産の内訳を見ると、固定資産を流動資産が大きく上回っており、棚卸資産(企業が販売する目的で一時的に保有している商品の総称)が120兆円と最も大きい

従業員数と生産性の推移

積水ハウスの従業員数と生産性の推移がこちらです。

従業員数と生産性の推移

  • 従業員数は2013年1月期から一度も減ることなく、毎年増え続けている
  • 生産性を表す1人当たりの純利益は前期534万円と中央値の127万円を上回った水準で緩やかな右肩上がり

配当金の推移

積水ハウスの過去15年間の配当金の推移がこちらです。

配当金の推移

  • 積水ハウスの配当金は、2013年1月期から10年連続で増配中
  • 配当性向はリーマンショック時に赤字を記録したりと、100%を超えるもそれ以降は40%前後での推移
  • 過去10年間での配当金の増配率は1株20円⇒1株90円に増配をしており、+350%の増配と素晴らしい

配当方針に関して

中期的な平均配当性向を40%以上とするとともに、機動的な自己株式取得を実施することで株主価値向上に努める方針。

株主優待

積水ハウスの株主優待がこちらです。

株主優待

企業のページで詳細を確認  ≫

One-Pointメモ

1000株以上保有が条件と約240万円の投資が必要で、株主優待をもらうハードルは比較的高い銘柄

現在の株価は割安なのか?

積水ハウスの現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?確認をすために下記の5項目を確認していきます。

現在の株価水準について

  • PERの推移(過去5年間)
  • PBRの推移(過去5年間)
  • 配当利回りの推移(過去5年間)
  • 目標株価 / アナリストの評価
  • テクニカル指標の状況

PERの推移(過去5年間)

積水ハウスの過去5年間の予想PERの推移がこちらです。

予想PERの推移

  • 過去2年間レンジでは中央値よりもかなり低い水準に位置するも、過去5年間レンジでは中央値よりもやや低い水準
  • 過去5年間の推移を見ると、最大値は12.9倍、平均値は10.3倍、最小値は8.0倍
  • 現在の予想PERの水準は過去5年間の平均値を下回っており、比較的割安な水準か

PBRの推移(過去5年間)

積水ハウスの過去5年間の実績PBRの推移がこちらです。

実績PBRの推移

  • 過去2年間レンジでは中央値よりもかなり低い水準に位置するも、過去5年間レンジでは中央値よりもやや低い水準
  • 過去5年間の推移を見ると、最大値は1.39倍、平均値は1.10倍、最小値は0.86倍
  • 現在の実績PBRの水準は過去5年間の平均値を下回っており、比較的割安な水準か

配当利回りの推移(過去5年間)

積水ハウスの過去5年間の予想配当利回りの推移がこちらです。

予想配当利回りの推移

  • 過去5年間の推移を見ると、最大値は5.38%、平均値は4.11%、最小値は3.28%
  • コロナショック時に記録した最大値には及ばないものの、緩やかに利回りは上昇をしてきており、現在は平均値を上回った水準での推移

目標株価 / アナリストの評価

積水ハウスの目標株価 / アナリストの評価がこちらです。

目標株価 / アナリストの評価

アナリストは積水ハウスに対して『買い』の評価をしており、目標株価の平均値は『現在の株価から+18.94%の2,770円』となっています。

テクニカル指標の状況

積水ハウスのテクニカル指標の状況がこちらです。

テクニカル指標の状況

One-Pointメモ

日足のテクニカル指標では、オシレーターは現在『売り』、移動平均線は現在『強い売り』で、総合的には『強い売り』となっています。もう少し長い軸で見る週足のテクニカル指標では、オシレーターは現在『売り』、移動平均線は現在『売り』で、総合的には『売り』となっています。

個人的見解

積水ハウスについてあらゆる角度から企業分析をした結果、超簡単にまとめると下記のようになります。

個人的見解

  • 業績は堅調に推移しており、前期は過去最高を更新。今期も過去最高を更新する予想
  • キャッシュフローは営業CF、フリーCFともにプラスで推移しており良好
  • 財務状況は自己資本比率50%超で安定しており、緩やかに伸長
  • 生産性は平均をやや上回った水準で、従業員数は増え続ける
  • 配当金は2013年1月期から10期連続増配中で、配当性向も40%前後で推移と良好
  • 割安性は過去5年間で見るとやや割安な水準か

これらを踏まえて、ボクの個人的見解は積水ハウスは魅力的な高配当株の一つで、株価水準も過去5年間の中では比較的割安な水準という判断です。

今後このまま金利が上昇し続けたら、資金調達コストが上がり利益の圧縮、住宅ローン金利の上昇に伴い住宅購入者の減少といった懸念材料もありますので注意が必要。

YUSUKE
ボク自身、配当利回りが5%に近づくにつれて(現在は4.36%)、少しずつ買い増しをしていきたいと考えています。

注意事項

あくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。

さいごに

高配当株投資家の最終的な目標は、『夢の配当金生活』を送ることかと思います。

その目標を達成するために身につけるべき力が以下の3つです。

  1. 銘柄を選定する力
  2. 売買タイミングを見極める力
  3. 入金力

この3つの力を鍛えることによって、『夢の配当金生活』に近づくことができるとボクは考えています。

僕が実践している資産形成戦略について知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

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