

この記事では、皆さんのこのようなお悩みにお応えし、以下の6つの投資判断基準から徹底的に分析をしました。
また、皆さんが最も気になっている、ヒューリックの株価が上がらない3つの理由についても詳しく解説をしていきます。

※すぐに『ヒューリックに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【まとめ】ヒューリックの株に対する個人的見解からご覧ください!


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ヒューリックってどんな企業?
まずはじめに、『ヒューリックがどんな企業なのか?』についての概要がこちらです。

月足10年チャートの推移
つぎに、ヒューリックの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

- 月足10年チャートで見ると、2016年頃に高値の4850円をつけてから株価は大きく下落。
- 2020年のコロナショック時に安値の1796.5円をつけてから株価は反発し、現在は上昇トレンドで推移しています。
- 出来高の厚い2800円、そして3000円をブレイクし力強い値動きをしてきています。
上記チャートはTradingViewというチャート分析ツールを活用しています。数百種類のテクニカル指標を無料でチャート上に表示させることができ、カスタマイズの幅がかなり広い分析ツールです。(全世界5000万人以上の方が利用)
ヒューリックの株価が上がらない3つの理由
上記のチャートを見て頂いても分かる通り、2005年の12月頃に上場来高値を記録してから20年近くもの間、ヒューリックは高値の更新をできていません。
その要因として、
- 業績は販売用不動産の売買動向によって大きく変動
- 不動産市況の悪化による賃料の低下や空室率の上昇により、賃貸収入が減収となる可能性
- 予期せぬアスベスト使用の発見や近隣からの汚染物質流入、自然災害などもリスク要因
これらのリスクと常に隣りあわせとなっており、好調な業績とは反対に株価はレンジでの推移となっています。
ここ数年は、ゼロ金利政策といった不動産市場にとって追い風であった状況にも関わらず株価は軟調と、ヒューリックは上値がかなり重い銘柄です。

業績の推移
つづいて、ヒューリックの『過去10年間の業績の推移』を確認していきます。

- 売上高に関しては、綺麗な右肩上がりのグラフとなっており、2022年12月期には過去最高を更新。
- 営業利益に関しても、2012年12月期から11期連続で増益中と業績が伸び続けています。
営業利益率 / 当期利益率

- 営業利益率は常に25%前後で推移しており、コロナ禍の20年12月期には過去10年間で最も高い29.6%を記録。
- 当期利益率は15年12月期に19.8%を記録し、その後も15%以上での推移が続いています。
- 利益率は非常に高く、安定して推移しており、素晴らしい利益水準です。
キャッシュフローの推移
それでは、ヒューリックの『資金繰りに問題はないのか?』過去10年間のキャッシュフローの推移を確認していきます。

- 営業CFに関しては、毎年プラスで推移しており問題はなし。
- フリーCFに関しては、投資にガンガン資金を回しており、常にマイナス。
- 現金・現金等価物に関しては、右肩上がりで着実に増えています。
財務状況の推移
つぎに、ヒューリックの『財務状況は問題がないのか?』過去10年間の財務状況の推移を確認していきましょう。

- 総資産に関しては、綺麗に右肩上がりで拡大。
- ただ、有利子負債も同様に増加傾向となっています。
- ですが、自己資本比率は常に25%前後で安定しており、全く問題はありません。
従業員数と生産性の推移
それでは、ヒューリックの『従業員数の推移と一人当たりの生産性』を確認していきます。

- 従業員数に関しては、19年12月期に約2倍に増加も、その後は減少傾向。
- 従業員の生産性をあらわす1人当たりの純利益は、上場企業の中央値を大きく上回り前期は5876万円と素晴らしい生産性です。
配当金の推移
つづいて、ヒューリックの『過去10年間の配当金の推移』を確認していきます。

- ヒューリックの配当金は右肩上がりで増加しており、2014年12月期から9期連続で増配中。
- 加えて、EPSも綺麗に上昇しています。
- ただ、配当性向は緩やかに上昇をしており、13年12月期の24.2%から前期は40.7%と大きく上昇しました。
配当方針に関して
不動産賃貸事業を主たる事業としていることもあり、長期的かつ安定的な事業基盤の強化のために必要な内部留保の充実をはかるとともに、株主への利益還元を狙いとして、安定した配当を継続することを基本方針としています。
増配率

- 増配率に関しては、14年12月期に61.5%と大幅増配も、その後は増配率は低下。
- 過去10年間での平均増配率に関しては、年間で54.6%と素晴らしい増配率です。
自社株買いの推移
つぎに、ヒューリックの『過去10年間の自社株買いの推移』を確認していきましょう。

- 自己株式取得に関しては、過去10年間で一度も実施をしていません。
総還元利回り

- 総還元利回りは、13年12月期の0.42%から右肩上がりで上昇。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は2.15%と、過去の低利回りが響き高くはない水準です。
株主優待
こちらは、ヒューリックの株主優待です。


現在の株価は割安なのか?
ヒューリックの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
- 予想PERの状況
- 実績PBRの状況
- 配当利回りの推移(過去5年間)
予想PER/実績PBR/配当利回り
それでは、ヒューリックの『現在の株価水準は割安なのか?』を確認していきましょう。

- 予想PERに関しては現在10.6倍で、過去5年間レンジで見ると、かなり低い水準に位置しています。
- 実績PBRに関しては現在1.32倍で、過去5年間レンジで見ると、こちらも中央よりもかなり低い水準に位置しています。
- さいごに、過去5年間の配当利回りの推移を見ると、最大値は4.43%、平均値は3.17%、最小値は1.96%、現在の配当利回りは3.82%です。
- 現在は最近の株価急騰の影響もあり、最大値の4.43%から下落傾向も、過去5年間の中ではかなり高利回りな水準です。
上記資料の配当利回りの推移や、予想PER、実績PBRのレンジ位置で割安度合いを確認したいという方は、マネックス証券の銘柄スカウターをご利用ください。
ヒューリックの株は「いま」買い時なのか?
それでは、みなさんが最も気になるであろう、ヒューリックの株は「いま」買い時なのか?について、auカブコム証券のKabuカルテを活用して分析をしていきます。

- ヒューリックの現在の株価は1つの項目で『売りシグナル』が出ています。
- 75日乖離率が7%以上となっており、過去の通算パフォーマンスは125と100を超えており、信頼度の比較的高いシグナルが点灯しています。
- これらを踏まえて、基本的な目線は売りで、敢えて買い向かうべきタイミングではないと個人的には考えています。
上記データはauカブコム証券の無料ツール(Kabuカルテ)が、過去2年間の売買シミュレーションをもとに自動で分析をしてくれています。
ご自身で最新の情報を確認したいという方は、事前にauカブコム証券の口座を開設しておきましょう。
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auカブコム証券の「kabuスコープ」で買い時の高配当株を見つける方法
【まとめ】ヒューリックの株に対する個人的見解
ここまでを踏まえて、ヒューリックに対するボクの個人的見解は、
- ヒューリックは、営業利益率25%前後と収益性が高く、9期連続で増配中。
- 配当性向も40%前後で推移しており、配当余力も十分にあります。
- 現在の利回り水準は、過去5年間の中でもかなり高い水準で推移しており、魅力的な利回り水準が続いています。
懸念材料としては、テナント企業の不動産賃貸物件に対するニーズは、景気変動に影響を受けやすく、経済情勢が悪化した場合、賃貸収入に影響を及ぼす可能性があります。

参考【重要】高配当株の買い時はこの7パターン!タイミングの見極め方についても解説
注意事項
さいごに

と思っているけど、今はまだ資金が少ない…という方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。
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誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。